この作品はいかがでしたか?
11
この作品はいかがでしたか?
11
『 記憶 と 愛 』
※ 赤桃 、青紫、黄橙要素有 、
微 橙赤 要素も
記憶喪失ねた とりあえず見てってね
赤side
12月22日、桃とスーパーに言ってお鍋の具材を買いに行った。
キムチ鍋にするからどっちもうきうきしてて、桃に関してはすごい楽しみそう。笑
子供みたいにはしゃぐ桃の姿が愛おしくて堪らない。
「 桃、キムチあったよ、笑 」
『 ん、ありがと、 笑 』
にこっと微笑む桃が可愛くて可愛くて、一生守りたいなんて臭いこと考える。
こんな日がずっと続くって、思ってた。
スーパーから出て、強引に買い物袋を持たされる、
そんなとこも可愛いなぁって、笑
『 なぁ赤 ? 』
「 んー?どうしたの? 」
帰ったらアイスあったけってくだんない話。
なかったからコンビニによって帰ることにした、ただそれだけだったのに。
「 桃” ッ!!! 」
赤信号にも関わらず信号を無視したトラック。
ぐちゃっと血が頬にかかるのがわかる。
生暖かくて、鉄の匂い。
『 り “ 、ぬ … ッ” 、 』
意識が朦朧としながらも、桃に駆け寄る。
運転手はそそくさと逃げて行った。
人を殺.すかもしれないのに、なんで。
あんな奴の事を考えると虫唾が走る。
ナンバーは記憶したし、後は警察に突き出して、桃を病院に、
「 桃、救急車呼んだから、耐えてね、寝ないでね?」
『 ん、” …げほ、っ” … 』
痛々しく微笑む桃の目は、光を宿していなかった。
足から大量の血が出ており、腕に関しては動かない。
息はしずらそうで過呼吸気味。
周りを見渡すと赤いランプがこっちに来ていた。やっと助かる。
この2分程の時間が、とても長く感じた。
『 … 、赤 、好きだよ 』
「 知ってるから、喋んないでよ、ッ、馬鹿 」
最後みたいな言い方して、馬鹿だよほんとに。
でも最後になる訳無い、桃が死んだら、俺もそっちに行くだけだから。
『 ん … 、』
目を桃が瞑ってしまった後、救急隊員が走って来る。
〈 怪我人は !〉
「 ぁ、…、この人です!! 」
担架に乗せられ救急車の中に消えていく桃。
〈 貴方も来てください、知り合いですよね? 〉
「 はぃ、! 」
病院に着いて、桃は速攻手術室に運ばれた。
手続きとか、諸々済ませてメンバーに連絡をする。
俺がしっかりしなきゃ、
警察とも少し話して、絶対逮捕します、との事。
記憶力って、こんなとこで役立つんだ。
神経衰弱とかくらいかと思ってた。
嫌、こんなことになるなんて、思ってもなかったからか。
{ 赤 “ !!桃ちゃんは!? }
「 ぁ、橙、 今は手術室だよ、 」
汗たらして突っ走ってきた橙。
まぁ仲いいしね、笑
{ 泣いてもいいんやで? 辛いやろ、 }
「 っ” … 橙は 、俺の事すぐわかるよね、”っ、笑 」
ほんと、こんなとこに助けられるよ。
黄くんには申し訳ないけど、橙くんの胸を借りて 泣き喚く。
だって桃が居なくなるなんて考えてなかった。
俺の事置いて行くなんて、考えてないもん、幸せに暮らすって思ってたのに。
なんで?
そんな感情が胸の中を駆け巡る。
「 はひゅ、っ” …げほ、っ” … 」
{ ん、大丈夫 大丈夫 、桃は 生きとるよ。 }
背中を優しく撫でられる。
暖かい低い声で、俺がこういう時は触られるとかのことに敏感なの、覚えててくれてるの、ありがたいな。
気づけば紫ぁくんも、黄くん、青も来てた。
黄くんの目線が少し怖い部分もあるけどこんな事がもうどうでもいいくらい泣いた。
泣いて泣いて、泣き喚いた。
紫ぁくんは青の胸で静かに泣いてたよ、青と一緒に。
橙もやっぱり泣いてた。鳴いてる橙を抱きしめて黄くんも泣いてる。
なんか涙と体温で暑いもん、
桃が引かれてから約3時間程経つと、手術室のランプが消えた。
〈 終わりましたよ、 〉
「 …!! 桃は!?? 」
次回続きまーす、自信作なんで!!!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!