いつも通りの風景.いつも通りのはずだった.
あの「ゲーム」のせいで…
「おはよ!」
後ろから声をかけて来たのはキルア.俺の同級生.とっても綺麗で面白い.けど校則は沢山破っている.
「あ.おはよ!」
「ちぇっ!反応うっす!」
明らかに反応が薄い俺の様子にしょんぼりとした顔のキルア.
「あ、キル.」
「ゲッ」
後ろから手を振るのはキルアの兄イルミ.歪んだ愛を持っているが弟思い.(ブラコンとも言うらしい)
「やぁ.ゴン 」
突然の背中の寒気.嫌な喋り方…これは…
「うぅ.おはよう…ヒソカ.」
「くっくっく…そんなに嫌な顔しなくてもねぇ…」
いや、嫌だから顔に出して居るのだけれども…
「ん?キルア.その髪…」
「やっべ.逃げろ!」
「こら!まて!」
金髪だが地毛でセーフを貰っている風紀委員のクラピカ.規律を乱す者は徹底的にとっちめている.
「今日は人がやけに少ねぇな」
「だね.」
キンコンカンコーン…
「生徒のミナサンは体育館にお集まりください. 」
「えー…めんどぃ.」
「ま、行こうよ!」
ガチャリとドアを開けると.そこにはいつもの体育館にはない金属製の椅子と2個のボタンがあった.
「なんだあれ…」
他の人もザワザワし始めた.
キィーン…ハウリングの嫌な音が響く…
「えー.皆さんは選ばれました.」
なんの事だろうと思うと振り返るとそこに居る者は言った.
「センタクシテクダサイに」
一体なんの事だろうと思うと男は説明を始めた.
「ざっくり説明すると殺し合いです.ルールはセンタクするだけ.それだけです.」
「また、ゲームが終わるまで学校からは出れません.」
「は?俺今日塾何だけど?」
ザワザワ…と人が騒ぐと…
バンッという音が広がった.音のした方を見ると.そこにはさっきキレていた男が倒れていた.
「キャァァァァッッ!」
バタバタと女子が叫ぶ.ドアを開けて出ていこうとすると外にも銃を持った男がいた.
女子はそのまま出ていき射殺された.
「田中 大和ト大石 香里奈ノ死亡ヲカクニン.回収シマス.」
と言い.死体が回収された.
俺は怖くなってブルブルと震えた.
「あ.あぁぁ…」
キルアがそっと手を背中に当ててさすってくれる.
「うあ…」
「大丈夫だ…大丈夫だ…」
と言いながらキルアも随分顔が青ざめている.
その中で1人.三日月のように笑っている者がいた.
コメント
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続き出しました!遅れてすいません!
続きたのしみです!