※嘔吐表現有
Side Motoki
「若井ッッ!」
「はあ゙っ、、はあっ….っはぁ」
トイレには嘔吐特有の酸っぱい臭いが充満していて。
個室から、人の足がはみ出ている。
「わ、わかいッ….!」
ガチャガチャッッ
昨日、ドアを開いたままだったからか、今日は学んだのか、ドアに鍵をかけている。
「….くそッッ!」
ドアを激しく叩いても開かない。
若井、ごめん。
上から登るね。
Side Ryoka
僕が元貴に追いついた頃には、ドアを殴り潰そうとしている元貴が居た。
手から血が出ている事に彼は気がついていないのだろう。
そうしたら、横側にある高さを利用してよじ登った。
Side Motoki
上から見た景色は恐ろしくて。
恐怖を覚えた。
そこらに散らばった吐瀉物。
失神してる若井。
どんっ。!
強引に飛び降りたものだから、腰が痛い。
「わかい、若井。」
体を揺らしたら少し瞼が動いた。
良かった。
気を失ってるだけだ。
辺りを綺麗にして、若井を抱える。
俺より背が高い若井を持ち上げるのは涼ちゃんに任せた。
「ぅ゙あ、、」
「わ、若井!」
「元貴!起きたよ!」
「わかい!!」
あれ、りょうちゃんと元貴が居る。
俺何してたんだっけ…..
りょうちゃん…..
「ひゅぐっ….ぐぷっ、」
「わ、わ!涼ちゃん、袋!」
「はいはい!」
「ぉ゙え゙えぇぇっ」
もう胃液しか出てこない….
「若井、大丈夫?」
「トイレで気失ってたけど、、」
「だ、大丈夫。」
……..気まずい、、
「あ、ありがとう。」
やっとのことで出せたのは感謝の一言。
まあ、何も言わないよりはマシだろう。
「も、もとき….ちょっといい?」
りょうちゃんが元貴を呼ぶ。
ああ、多分告白するんだろうな。
儚く散ったな、我が初恋。
部屋に戻ってきた元貴の顔も、りょうちゃんの顔も真っ赤で、見ていられなくなった。
「あ、おめでとう。」
「え….?」
と答えたのは元貴。
「2人、付き合ったんでしょ?」
「だから、おめでとうだよ。笑」
「ッ、、」
「若井、何か勘違いしてる。」
「後、3人で話したいことがあるから、、」
「な、なに…..」
『わかい、3人で付き合おう。』
「えっ、、?」
「今の三角関係のままいくと、誰も幸せになれない。」
「だから、3人で幸せとか、淋しさとかを分かち合えたらな。って……」
「今とあまり変わらないし、最初はお互い戸惑ったり、不満も沢山あると思う。」
「でも、それを越えてから見える景色があるんじゃないかなって俺は思う。」
「俺はわかいの事も、涼ちゃんの事も大好きだし、今まで恋愛的な目で見てきたのはわかいだけだけど、涼ちゃんをも好きになれる自信がある。」
「だから涼ちゃん、俺に時間を頂戴。必ず好きになるから。」
「変で仕方ない感じだと思う。実際に俺もそう。」
「でも、この3人だから。絶対に幸せになれる。」
「僕は、、、いいよ。」
「2人なら」
「……ッ」
「ごめん、そんなに直ぐには返事ができない。」
「あ、うん。」
「嘘だよ。」
「2人となら、どこまでも着いていくよ….笑」
さあ、なんとなくキリが悪く終わりましたが、実に3日程で完成した作品です。
R18表現って入っていた方がいいですかね….🫠
その場合3人….でとか?
見たい〜という方はコメントお願いします🙇
コメント
12件
3人で…!!! 誰も不幸にならない、幸せな未来が見えて良かった…!!!3人とも優しくて大好き…… R18展開…見たすぎる……見てきます続きを…!!
きゃーーー! 3人が1番幸せなのよ、結局!と思ってしまった… 案外、繊細な若さん好きです♡ ( ◜▿◝ )ヘヘヘ