テラーノベル
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最初は本当に大人数だった。
二人で話す時間なんてほとんどない。
でも。
何度も会ううちに、自然と隣に座るようになった。
帰りのエレベーターが一緒になる。
コンビニで同じものを選ぶ。
「ジュホさん、それ辛くないですか?」
「大丈夫」
「絶対無理ですよ」
「男には引けない時があるんです」
「また変なこと言ってる」
「……最近それ、よく言われます」
そんな会話が増えた。
半年近く経った頃。
食事会の帰り。
たまたま二人だけになった。
「ナユさん」
「はい?」
「俺と二人でいるの、嫌?」
「……え?」
「ずっと、みんながいるときは普通なのに。二人になると急に距離を取るから」
ナユは黙った。
もう隠せないと思った。
「……昔から」
「うん」
「ジュホさんのこと、知ってました」
「昔から?」
「はい」
「どのくらい?」
ナユは恥ずかしそうに笑った。
「……練習生の頃から」
ジュホの目が大きくなる。
「え?」
「ずっと見てました」
「……あの頃?」
「はい」
「じゃあ……」
ジュホの記憶が繋がる。
「客席にいた?」
ナユは頷いた。
ジュホは思わず笑った。
「やっぱり」
「……覚えてたんですか?」
「覚えてる」
その答えに。
ナユの胸が大きく鳴った。
「俺、あの頃から何回も見つけてた」
「……嘘」
「本当」
「じゃあ……」
ナユは恐る恐る聞いた。
「私のこと、覚えてたんですか?」
「うん」
少しだけ間を置いて。
「だから、今会えて嬉しかった」
ナユは何も言えなかった。
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#Snow Man
桃紫 さく🌸
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水
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みーる
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コメント
1件
読了。めっちゃ良かったです。大人数から段々と二人だけの距離に絞られていく構成が美しくて、「覚えてたんですか?」「覚えてる」の応答に胸が熱くなりました。練習生の頃からずっと見てたっていうナユの秘めた想いと、実はジュホも気付いてたっていう双方向の伏線が、この短いエピソードにぎっしり詰まってるのがたまらないです。優しい再会の物語、大好きです。