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好きです!!!!!
kyng愛され
体調不良ネタ
つえー全員が一緒に暮らしてます
リクエストありがとうございました。
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朝起きたら頭がグラグラと酷く、揺さぶられていた。吐き気、目眩が酷い、手足に力が入らない。あー、どうしよう。今日は、みんなとショッピングに行くはずだったのにと、気分が落ち込む。
「あーー”最悪、ここまで不憫なのかよ、俺」
ゴホッゴホッと咳き込む。誰が来ないかなと思いつつも、首まで掛けていた布団を、顔まで被る。
辛い、痛い、ダルい、誰か助けてと、涙が出そうになる。
「小柳くん、遅いですね。 」
と、リビングに小柳くん以外集まっているみんなに言う。いつもなら、起きてすぐ下に降りてくるのだが、今日は下りて来る時間になっても、足音が聞こえなかった。
「夜更かしでもしたんじゃない?」
とライは言うが、昨日は小柳くんは早く寝ていた。どうしよう、心配だからと確認しに行こうかなと、席を立った。
(大丈夫ですかね、小柳くん。最近は朝型になったとか言ってたけど…)
彼からは、少し前に健康的な生活になったと嬉しそうに知らされた。良かったと思いつつも、夜型と仲間意識していたので、どこか寂しい気持ちもあった。まぁ、健康に過ごしてくれるならそれが一番ですけどね。そんなどうでもいいことを心の中で語っていれば、小柳くんの部屋の目の前に着いた。ドア越しに耳をすまして見れば、何も聞こえず、やっぱり寝ているのかと思いつつも、ここまで来たならと起こすことにした。
「小柳くーん、入りますね」
と、ドアをコンコンと鳴らし部屋に入る。その時も彼からの応答はなかった。
「小柳くん、もう起きて…って、え、どうしたの」
そこにいた小柳くんは、苦しそうな表情をしながら、眠っていた。悪夢でも見ているのだろうかと、もう少し彼との距離を縮める。縮めれば、彼は悪夢にうなされている訳ではなかった。呼吸が乱れてる。いつもより、顔色が悪く、変な汗もかいていた。これ、やばいんじゃと思い、リビングにいるヒーローに助けを呼ぶ。
「ライ達、来てください!」
朝から出す声量では無いことは知ってるが、こうもしないと彼らはすぐ来ないだろう。下から、ドタバタと音が聞こえ、直ぐに上に登ってくる音が聞こえた。
「星導!何、どうした!?」
「小柳くん、熱出してます。それも、多分高熱。」
ライの質問に俺が答えれば、みんなは心配そうな顔をしていた。確かに、あの白狼が熱を出すなんて、滅多にない。
「分かった。カゲツとウェンは下から濡らしたタオルと、薬持ってきて。
リトとマナと俺で、ゼリーとか食べれそうな物を買って来るから、イッテツと星導は隣にいて 」
ライがそういえば、みんな言われたことを行った。こういう時のライは本当に助かると、しみじみ思う。
「ロウくん、大丈夫かな」
「大丈夫ですよ、きっと」
と、苦しそうな顔をして寝ている彼の頭を優しく撫でた。
「ん”……」
喉乾いた。頭痛い。あれ、俺、ずっと寝てた?あー、起きなくちゃと、体を起こす。
起こすと同時に、ふと背中に温もりを感じた。
「ん、ぁ、何?」
と辺りを見渡せば、そこには星導とイッテツがいた。なんでいるんだと思いつつも、背中に添えている手を早く退かして欲しい。
「手、退かして…」
「寝てください」
いや、答えになってねぇーけど。
イッテツもなんか言えと、イッテツの顔を見ると何故か泣きそうな顔をしていた。
「え”、イッテツどうした…?」
「俺、みんな呼んでくる!!」
だから、答えになってない。
「小柳くん、どうですか?体調は」
「……何ともねぇーよ」
「嘘だ、今も苦しそうな顔してる」
背中に添えられてた手は、いつの間にか俺の顔に添えられていた。あ、暖かいと、無意識に星導の手にスリスリしてしまう。
「狼!体調大丈夫か!」
元気よく空いたドアから、カゲツが入ってくる。あ、今の状況やばいんじゃ。
「なんや!タコ!」
「大丈夫?ロウ…って、星導、お前」
「え、、いや、誤解ですって」
「ロウ、何もされてへん?」
と、マナが俺に駆け寄る。何もされてないと素直に伝えると、良かったと抱きしめられる。てか、なんでこいつらが俺が体調悪いって気づいたんだ?
「なぁ、なんで気づいたの?」
「なんでって、何時になっても下に降りてこなかったからですよ。それで、俺が様子見で行ってみたら苦しそうに寝ている小柳くんがいて、みんなに知らせたって訳」
鍵閉めてなかったんだ、俺。
「ほんと、心配したんだからね!ロウきゅん!」
ウェンがそう言うと、そうだと言わんばかりに他の奴らも乗っかってきた。
「ごめん」
「別に、謝ることじゃないよ」
ライの声は、いつもより優しい声のトーンだった。あー、てか俺愛されてる?……はっ、幸せ者じゃん、俺。
「ほら、ロウは寝てな。」
「……うん」
次の日、元気になった小柳にみんな喜んでショッピングに行きました。