テラーノベル
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「⋯静かになったな、お前も。」
「お前の口癖は、『黙れ。』だったよな。」
「今ではすっかり、お前が黙る番だ。」
「俺はお前に、黙れなんて言わなかったぞ?」
「⋯なぁ、なんで黙ってるんだよ。」
「それともなんだ?俺にずっと喋らせて恥かかせようって魂胆だな?」
「⋯なんとか言えよ。」
「⋯そのまま黙りこくってんなら、俺がお前の真似してやるよ。」
『黙れ』
コメント
1件
短い言葉の中に、たった一言の「『黙れ』という最後の一行に、あの人の口癖と今の沈黙の対比が全部詰まってるみたいで、胸の奥がぎゅっとなりました。語り手の「お前が黙る番だ」って言葉、軽く呟いてるようでじわじわ来ますね。伏線というか、対話の構造がシンプルだからこそ残るものがある。良い余韻でした。