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初仕事、ヘマしないといいけど……
「着いたぞ。」
「ここが……ですか」
国木田さんに着いていくと、怪しげな裏路地に着いた。密輸業者がよく居るらしい。簡単だから……と国木田さんは言っていたが本当に簡単なのか?そんな事を悶々と考えていると、どこか豪快そうな足音が聞こえてきた。
私は国木田さんを横目で見た。真剣に足音の方を見ている……すると、豪快な足音の主が出てきた。男だろうか。狐の面をつけている。何だか懐かしいような雰囲気を醸し出している。
「なんやなんや、何方さん?」
「そっちから名乗るのが礼儀ではないか?」
国木田さんが云う。
んな強気な感じで行くんすか???
「何ぃ 御隣の子に用があるだけやから。
その子渡してくれたらすぐに帰すんやけどなぁ」
「此奴に何の用だ。」
「隣の子、前まではうちのやったんやけどなぁ
覚えとらん?」
は?誰やこいつ 知らんがな。
「さぁ、何方様ですか?」
そう私が言うと、狐の男はこういった。
「え、あ……そう。また出直すわ。」
男は私の言葉に随分とショックを受けたようだった。言葉は選んだ方が良かったかな
「……」
国木田さんは狐の男の背中を見ながら
「鼠の次は狐か。」
と呟いた。
「鼠?狐?」
私が問うと、
「あれは”狐”という組織の者だ。
最も、彼奴だから解るのだがな。」
「何故あの人であれば解るのでしょう?」
「あやつは狐の幹部だからだな。幹部は皆、狐の面を被ると言われている。」
で、その幹部さんが私を狙っているのはなぜ?
考えれば考えるほどその闇に吸い込まれていくような気がした。
「_____ということがありまして。」
国木田さんが云う。探偵社の社長にはあまり会うことはなかったが、少し威圧感のあるような感じがする。
「聞いたよ 渚ちゃん〜 」
太宰さんのどこか愉快な声が聞こえてきた。
「狐に狙われたんだって??
出世したねぇ。それとも……」
「敦くんに似たのかな?」
「似た?」
どういう意味だろうか。
「敦くんも狙われたんだよ〜?」
その淳くんを見る
「其の時は探偵社の人達に助けて貰いましたよ」
探偵社な仲間思いなんだな……
そんな話をしていると、社員の方が慌てた様子で飛び出してきた。
「手紙が置いてあったんです……」
手紙だけでこんなに慌てるとは思わない。
狐関連だろうか?
「狐から、手紙が!!!」