私が出演を渋るのは 、
暗闇が苦手だから 。
苦手というか 、
無理 。
本当に無理 。
ドッキリマネージャー 「 渡辺さん ! 」
咲 「 はい ! 」
自分の事情があっても 、
キャラを崩しては行けないし 、
休んだりするのはご法度 。
それがアイドルってものだ 。
ましてや 、
この業界で私は良く言えば珍しい 。
悪く言えば邪魔 。
応援してくれる人は数多くいる 。
その反面 、
私を嫌いな人も数多くいる 。
だから 、
仕事のキャンセルなんて
許されるわけが無いんだ 。
暗闇NG出してたから大丈夫 。
咲 「 ぇ 、 」
真っ暗じゃん 、
ド 「 どうかしました ? 」
咲 「 私 、 NG出してませんでした 、 ? 」
ド 「 貰った資料には 」
ド 「 NG無しと書かれてます ! 」
咲 「 そう 、 なんですね 、 」
なんで 、 ?
NG無しなわけない 、
訳わかんない 、
向 「 よ っ ! 」
咲 「 ぇ 、 」
向 「 仕事場やで 。 」
向 「 合わせろや 。 」
少し期待した 。
そんな私が馬鹿だった 。
周りのスタッフさんには聞かれないように
小声で耳打ちをしてくる 。
咲 「 … 」
その後 、
廃墟病院に入り 、
予想は的中 。
真っ暗だった 。
なんども躓いて 、
康二くんに助けられた 。
心配そうで 、
焦った顔してる康二くんに 。
でも知ってるよ 。
その表情を取った君の顔は 、
呆れて 、
迷惑そうに眉間に皺を寄せている 。
じゃあ 、
そのまま掴まないでいいよ 。
私に触れないで 。
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コメント
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続き楽しみです!
続きまってます!