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恋白兎
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「トコトコトコ、」
「………、??」
喉が乾き飲み物を取って
部屋へと続く薄暗い廊下で、
俺の足音だけがやけに響いていた。
「……何で、こんな静かなんだ、、……?」
自分の声が、やけに遠く聞こえる。
一歩、踏み出した瞬間ーー
「っ……!?」
背中に、何かが”触れた気がした”。
振り返るより先に、足が止まる。
「あ、……なに、………」
空気が変わる。
さっき迄何もなかったはずの背後が、
急に”詰まる”。
「……やだ、」
逃げようとしたのに、上手く動けない。
足に、重さが絡みつくみたいにーー
「っ、……動け……よ……」
力を入れても、前に進めない。
むしろ、僅かに後ろへ引かれている気がする。
「や、……やめ……っ」
見えないのに、距離だけが近づく。
ぬる、とした違和感が、じわりと広がっていく。
「あ、……っ」
息が詰まる。
何が起きているのか、頭が追いつかない。
「……っ、無理……」
実況仲間にスマホで助けを呼ぶ為に
振りほどこうとしても、
身体が思うように動かない。
触れている”何か”だけが、確かにそこにある。
ぞわ、と背筋が震える。
「やだ……来ないで……っ」
声が上手く出ない。
小さく漏れる息だけが、やけに大きい。
じわ、……っ
「ぁ……っ、や……」
逃げたいのに、手足を完全に固定されて
何処にも行けない。
後ろにある”それ”から、離れられない。
「……っ、やめっ、、離せ……よ……」
頭も真っ白に何も考えられなくなり
抵抗する力も弱くなっていく。
何かが分からないまま、ただーー
気づけば、俺は気絶していて
初めて、何かに抗えない支配された感覚を覚えた。
𝑒𝑛𝑑
コメント
1件
わあっ、背筋がゾクゾクしたよ…!😭💦 「触れた気がした」って表現から始まって、じわじわ迫ってくる感じがめっちゃ怖かった…! 見えない何かに足を掴まれて、声も出せなくて、抵抗する力も奪われていく描写がリアルで、読んでるこっちまで息が詰まりそうになったよ…。 「ぬる、とした違和感」とか「じわ、……っ」っていう擬音も不気味で良かった〜! 続きが気になりすぎる…!何があの家にいるんだろう…!?👻💦