テラーノベル
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「はぁはぁ!は~ぁ…はぁ~…はぁ…うぅ…」
段々落ち着いて来たようだ。
「気持ちよかった」
「な、なによぉ…ハカセくん余裕…あるんだぁ…」
香川さんはゆっくりと仰向けに倒れた。
その拍子に僕は香川さんの中からつるんと出てしまう。
「はぁはぁ…すごいじゃん、ハカセくん…こんなに…なのにバックも騎乗位もしたことないって…どういうこと…?」
「え?だって本当にしたことなかったし。彼女もあまり詳しくないみたいで、いつも普通の… 正常位?でしてるんだ」
あっ、言っちゃいけなかったんだっけ!
「あ、あの!僕が彼女としてることは秘密にしておいてくれる?」
「あぁ、うん。あたしの方もいろいろ話しちゃったけど秘密、ね?」
「もちろん!誰にも言えないよ。あと…」
「そうだねぇ、このことも、やっちゃったことも秘密だね(笑)」
ゆるふわクラスメートが経験豊富で、僕とも関係を持ったなんて…言っても誰も信じないだろうけどね。
その後、ゆっくりと身支度を整える間、他愛のない話をした。
そして帰る準備が出来ると、僕は香川さんを玄関で見送った。
はぁ…どうしたんだろう。急にこんなに…毎日誰かとするなんて…これがモテ期ってやつ?
あぁいや、モテてる訳じゃないんだよな。
さて、今日はもう疲れたし、お母さんが帰るまで少し昼寝でもしようかな。
自分の部屋に戻ろうと振り返ると…
ガチャ、玄関が開いた。あれ?忘れ物かな…?
「あれ?あんたこんなとこで何してんの?」
「あきちゃん?」
危なかった…もう少し早く来られてたら鉢合わせしてた。あっ!帰る香川さんを見られたかな…
「う、うん。な、何となくポストを見に来ただけだけど。どうしたの?」
「あのさ、明日は私、朝来ないからそれを伝えに」
相変わらず僕が遅刻しないように、毎朝起こしに来てくれている。
土日に来るのは…まぁ…そういうこと。
これは毎週じゃないけどね。
「うん、わかった。何か用事?」
「違うわよ。お腹が痛いの。わかるでしょ?」
そうか。また1ヶ月経ったんだ。
初めてあきちゃんとした時に、妊娠する可能性があるといってどきどきしながら待ったあの日。
あの女の子の日がまた来たんだ。
「大丈夫?僕の方は全然いいから気にしないで。それに別にしなくたって来てもいいし」
「うん、でもやめとく。辛いとこ見られたくないし。終わったらまた、ね」
「わかった。じゃあ明日は僕もごろごろして過ごすかな」
「じゃ、それだけだから、またね」
「うん、また」
あきちゃんが帰るとほっと息をつく。
よかった…気付かれてないみたいだ。
明日はあきちゃんと出来ないけど、この三日、毎日してたし、ちょうどいいかも。
…ちょうどいい?ふと思った自分の考えに少し驚いた。僕…あきちゃんに対して罪の意識がない?
あきちゃんと付き合いながら、他の女の子としたというのに…ただ、このことをあきちゃんに知られたら間違いなくあきちゃんを傷付けると思う。
このことは一生秘密にしておかないと…
この週末は友達と遊びに行くこともなく、本当にごろごろして過ごした。
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