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《アーク:第三格納庫》「ここだ」
司令官が立ち止まる
「ただの通路を通った結果がこの扉か?」
シュバルツァーが笑いながら聞く
司令官はそんな事をよそにカードリーダーにカードを通した
プシューーー
エアロックのような音をたてながら扉が開いてゆく
重厚な扉が完全に開ききったとき
「…………」
シュバルツァーは言葉を失った
格納庫の奥までズラリと並んだ巨大な人型兵器
形こそ人型だが大きさは比較にならない
装甲に覆われた全身
巨大な脚部
そして、機体の横に銃を巨大化させたような物が置いたあった
「司令官、アレはなんですか?」
シュバルツァーは指を差しながら聞く
「アレは突撃砲だ、57ミリ機関砲と90ミリ高初速擲弾銃を搭載しているタイプだな」
司令官は一人の整備士を呼んだ
「重装機械歩兵のことならコイツに聞け、俺の何十倍も詳しい」
司令官は笑いながらそう言った
「大将…やめてくださいよ、いくら俺が三格の責任者だからって」
整備士はそう言いながらも資料が置いてあるであろう棚に行き、資料を取ってきた
「あっ最初に言っときますけど乗せませんからね!」
「えっ」
シュバルツァーが目を丸くする
「コイツは見た目の割に繊細だし、金食い虫だし、なおかつ専用の免許《特殊歩兵運用免許》まぁみんな特歩免と呼んでいます」
「特歩免……俺も取れる?」
シュバルツァーは聞く
「取れると思いますけど…戦闘機の経験は?」
整備士が聞き返す
「これでも模擬空戦ならキルレシオ1:30だったんだぜ?」
シュバルツァーが誇らしそうに言う
「それなら問題なさそうですね」
「おいハッシュ、ここには遊びに来たんじゃないだろ?」
アウリスがシュバルツァーの横腹を小突く
「悪い悪い、それで整備士さんよ…」
「アレの諸元はなんなんだ?」
シュバルツァーは聞く
「第三世代重装機械歩兵、FAI14ハリアー、全高18メートル、幅14メートル、跳躍ユニットに10万馬力を誇るターボジェット、AL44を2基、武装はさっき司令が言ってたが、57ミリと90ミリだ」
整備士は片手間に説明をする
「ただし、燃費がいくら良くてもハリアーの行動限界まで使われると俺達整備士が泣くことになる」
「第三世代なら第二、第一もあるんだろ?」
シュバルツァーが問う
「残念ですけど、ここにはハリアーしかないですね」
「それは残念」
「重装機械歩兵はもう見ただろう?君たちには一度帰ってもらわねばいかんのだよ」
司令官が時計を見て言った
「先の防衛戦から3時間も経っている、下手をすれば君たちのところから攻められかねん」
「わかった…報告書がダルいだろうが戻らせてもらうよ」
アウリスが怪訝そうな顔をしてそう返す
「今度来る時は手土産を持ってこよう」
シュバルツァーはライフル弾を1発、司令に手渡してそう言った
コメント
1件
重装機械歩兵、めっちゃかっこよかったです! 整備士さんが「乗せませんからね!」って釘を刺すのに、シュバルツァーがすでに特歩免許の話を始めてるのが笑えました。57ミリと90ミリの搭載火器や跳躍ユニットのスペック…世界観の重厚さがしっかり伝わってきて、続きが気になります。ライフル弾を手土産に渡すシュバルツァーのノリも好きです。