コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
─緊張する。
ミリンは、心の中で緊張の声を漏らしながらも、超難関の試験を受ける。
そこで、試験を担当するクロード・ルッチと言う魔法使いの指示に従う。
クロード「君が志願者かな?」
ミリン「は、はい!お願いします!」
クロードは何か心で感じながら、ミリンの元気な返事に、反応する。
そして試験が開始される。一次試験である筆記試験では、クロードが魔法で机を作り、答案用紙を机にスタンバイした。
魔法を解いて文字列を整列させる、と言うものであった。
ミリンは、蠢く文字を見ながら、スラスラと文字を正しく並べた。
クロード「流石、アザ三本持つ将来の神覚者さんですね…」
ミリン「ありがとうございます。まだ…自分は未熟だけど。」
クロードと軽い会話をした後、次の試験へ入った。罠だらけの巨大迷路を進むというもの。ミリンは迷路の仕組みを何となく理解していた。
そして、ミリンは迷いもなく罠を見抜かし、あっという間に突破したのだ。なんと、見えないものが見えたり、何があるか、何が起こるかを見ることの出来る特殊な能力を持つ黒兎の力を秘めた、魔法使いでもあった。
クロード「迷いも無く突破しましたね…」
余裕で次々と試験をクリアして行くミリンに少し感心しているクロード。
物凄いスピードであっさり試験を終わらせたミリン。それを見ていた校長やマッシュ達は、凄い、と感激していた。
校長「ミリン君。とてつもないスピードで試験を乗り越えて来たね。合格です。」
校長は、ミリンに合格の報告をする。ミリンは、目を丸くして驚いていた。
フィン「ミリン君…本当凄いなぁ…」
フィンは、ミリンに敬意の言葉を記した。ミリンは、そんなフィンに小さく微笑みながら、感謝の気持ちを述べた。
ミリン「…ありがとう!」
ドット「やっぱミリンさん只者じゃない!」
ランス「…やっぱり、前の世界での学年トップの強力な魔法使い、と言っていたのは本当だったんだな。」
ランス達からも感激の言葉を貰い、少し照れたような様子のミリン。オマケに、ミリンは前に居た世界では、貴族と言う、まさに異世界から来た王子のような印象を持たせる人物だ。
校長は、寮分けに悩んでいた。
アドラ寮に入れるか、レアン寮に入れるかを迷っていた。元々貴族、という事もあり、実力も高いため、レアン寮に入寮するのも良いと考えていた。しかし、マッシュ達にも尊敬されている為、慣れない環境より、少しでも関係のある人の居るアドラ寮にするか、とも迷っていた。
─寮分けでどんな生活になって行くか、マッシュ達とどんな風に関わっていくかが決まる。
レアン寮に行けば、他のメンバーと交流が増やせると共に、同じ価値観という事で気が合う人が見つかるかもしれない。
アドラ寮に行けば、マッシュ達とさらに友情が深まっていくし、何か特別な関係や面白楽しい日常になるだろう。
果たして、黒兎の貴族魔法使いのミリンはどちらの寮に入寮するか。
─運命が決まる。