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残った匂い。

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残った匂い。

1 - 残った匂い。

♥

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2023年11月26日

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Tord「……じゃ、俺もう行くわ。」

Edd「うん…またいつでも戻ってきなよ。」

Tord「‥おう。」

Tom「一生戻ってくんな。」

Tord「ハハッww最後までそれなのなお前は。」

Tom「…」

Tord「…またな。お前ら。」

Matt「……ボクは誰…??」





大っ嫌いなアイツ。

小さくなっていく車を無視して俺は部屋に戻った。


正直、大嫌いなやつが居なくなって少し喜んでいる。アイツが消えたリビングは、いつもより空気がきれいになったような気すらしてくる。これからはダル絡みされる事もなければ、取っ組み合いになることもない。そう考えただけで俺は安心しきっていた。

さて、気持ちの悪い変態野郎は居なくなった事だが、俺は暇ではない。これから部屋を引っ越す準備をしなければいけないのだ。数日前から、変態が出ていったあとはソイツが元々使っていた部屋に俺が移るという話になっていた。根こそぎ嫌っているヤツの部屋だから、そりゃあ最初は全力で拒否した。でもあとになって考えてみれば、アイツの部屋は俺が使っていた部屋よりも広い。どうせあの変態も居なくなったんだし、ちっと我慢すれば結構得なんじゃね??と考え、移ることを決めた。きっと愛しのSusanも広くなった部屋に喜んでくれるだろう……。




Tom「‥…っと。なにから移動させるかだなァ~…。」


まあ時間はあるから少しずつ運んでいけば良いだろ。

まずは‥机片付けるか。


Tom「ういしょ……軽いな。」


思ったより早く終わりそう。






















Tom「……ひとまずこの辺で良いだろ。」


…にしても広い部屋だな。物がないからそう見えるだけか?どっちにしろあの変態が俺より広い部屋を使っていたのが気に食わねぇ。

…とは思ったが、これからは俺の部屋なのでひとまず充実したSusanとの同棲生活を送ってやる事にした。


Tom「‥ん?」


壁に目をやるとヤツの写真が飾られたままだった。ったく、全部片付けとけっつったのになんでこんなもんが残ってんだ。気色悪い顔面でこっち見てくんじゃねぇ。



あ、天才的なこと閃いちゃった。







Tom「‥へへっ……中々良い出来だ。」


とりあえずアイツの気色悪い顔面が不愉快だったので、落書きしてやった。これなら部屋に飾ったまんまにしてやっても良いだろう。記念に写真でも撮ってアイツに送りつけてやるか。どんな反応が来るか楽しみなところ。



Tom「…………っふぅ~。結構進んだかな。」


自分の荷物がこんなにあったことに驚いている。道端で拾った良くわからんガラクタを集めているMattよりかは断然ましだが。ほんとあんなゴミどこで拾ってくるんだか。


疲れたので休憩がてら床に大の字で寝てみる。全身から疲れが抜けていくようだった。冷たい床が気持ちいい。ここまで頑張った自分を褒めてやりたい。あとで酒でも飲むか。





しばらく目を瞑りながら寝ていると、スンッ……と鼻のなかを何かが刺激してきた。


嗅いだことのある匂い。


頭のなかにはTordの顔が浮かび上がってきた。


そうだ、アイツの匂い。服に染み込んだたばこの匂いと、たまに香る洗剤の匂い。



そうか、アイツは居なくなったんだ。

もう怒鳴り合うことも取っ組み合うこともできないのか。

嬉しいはずなのに、どこか寂しい。

俺はアイツの事が大嫌いなはずだろ。




Tom「………ッハッー……くそ、なんで今更…」



お前は出ていっただろ。匂いだけ残していくんじゃねぇよ。







「クソtord。」

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コメント

2

ユーザー

これは、恋愛の方に持って行きたいね!☆(実はTom、Tordが好きだって事に気づいてないだけだったりして!!( ´ཫ`))

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