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【セラフィナイト-英雄の死に方】
俺はこの国を救った“英雄“だ。
街を歩けば声はかけられるし、じっと見つめてくる人もいる。
正直、嬉しい。
だが、この前魔物と戦ったときに奇妙なことを言っていた。
“本当の魔物“はもっとやばいぜ。敵に回せば秒で死ぬ。と、
この前の魔物で精一杯だったのに、“本当の魔物“はもっとやばいのか…
そこで俺は気になった。
いや、誰もが気になるだろう。
“本当の魔物“ってなんだ?
そう思ってある人物に訪ねた。
俺が一番信頼し、一番仲の良い防具屋のおじさんに聞いた。
おじさんと呼ぶにはまだちょっと早いが。
「なぁ、おじさん。この国の“本当の魔物“ってなんだ?」
おじさんは眉をハの字にして言った。
「“本当の魔物“ではないが、近い言葉で言われてるグループってのがある。」
「…?グループ?」
「あぁ。この国の騎士団の幹部。街人の中では“マフィア“とも呼ばれる『RISE』というグループだ。」
『RISE』聞いたことがある。
指揮官、魔法使い、騎士2人、実験者2人の計6人の天才が集まった団体。
という噂を少しだが聞いたことがある。
そこでも、「敵に回したらすぐ死ぬ」と警告されてたぐらいだ。
「それを聞いて、何をするんだい?…情報ならいくらでもあるさ。」
さすがおじさんだな。話が早い。
「『RISE』ってグループ、もっと知りたいんだ。」
「殺すのか?」
「殺さないよ。秘密を暴きたいだけだ。」