あい、主の癖がたっぷり詰まった新連載。
コレ見て「ぁ、主ってこんな気持ちわりぃ癖持ってんだ 」って思ってください。
START
◆第一話 亡者の協会
協会の夜は静かだ。
亡者は眠らない。だから音を立てない。
紫「 …… はぁ 」
俺は祈りの本を閉じて、椅子から立ち上がった。 紫の髪が揺れる。夜の冷気が肌を撫でる。
紫「 今日 は やけ に 寒いな 。」
きぃぃぃぃ…
紫「 ! 」
わずかに軋む音がして、重い扉がひとりでに開く。 誰かに押されたのではない。風の気まぐれでもない。
……招いた覚えがない。
この場所の扉は、本来“ 招かれた者しか開かない ”。
紫「 … 誰 」
空気に問いかけると、外灯の明かりに照らされて、小さな影が一歩踏み込んできた。
紫「 …… 」
ミルクティー色の髪が揺れる。 長い三つ編みが輪のように結ばれ、ちぐはぐな包帯が体中に巻かれている。 赤い片目だけが、不思議とまっすぐ俺を捉えていた。
赤「 ここ 、死んだ 人 の おうち ? 」
声は幼い。けれど幼さだけでは説明できない落ち着きがあった。
紫「 ここに 来られる のは 、亡者 だけ 。」
ゞ「 君 、生きてる ? 死んでる ? 」
赤「 ん 〜 … ? 」
俺の問いに、その子は少し考えるように首をかしげる。
赤「 生きてる … のかな ? 痛い のは 痛い 」
紫「 …… 」
扉の向こうから吹き込む夜風に、薄い服が揺れる。 このまま放り出すのは簡単だ。 だが、放っておく気にはならなかった。
こんな場所に自力で来られる時点で、ただ者ではない。 俺の力に無意識で触れている可能性もある。
紫「 中 に 入れ 」
赤「 っ ! ⸝⸝ ✨️ 」
言えば、その子はぱっと花が咲くみたいに笑った。 少し胸がざわついた。油断を誘う笑顔だ。
赤「 ありがとうっ あ、あのね 、なつって 言うの ! だから なつ って 呼んで ! 」
紫「 なつ … か 、分かった 。」
ゞ「 俺 は いるま 。この 協会 の 管理者 。」
俺の名を告げると、なつはこくりと頷いた。
赤「 いるまさん 。よろしく ね 。」
紫「 …… 」
その言い方が、どこか…懐かしい。
会ったばかりのはずなのに。
俺はその正体を探るように、目の前の子供をもう一度見据えた。
この子は、生か死か。
どちらを求めてここに来た。
俺は知らなかった。
その小さな訪問者が、この協会の均衡をゆっくりと崩していくことを。
PROLOGUE
いるま( illma )
性別 ⇢ 男
年齢 ⇢ 不明
出身地 ⇢ 不明
種族 ⇢ 人間 ?
職業 ⇢ 協会 の 管理者
なつ( natsu )
性別 ⇢ 多分男( 中性的 )
年齢 ⇢ 不明
出身地 ⇢ 不明
種族 ⇢ 人間
職業 ⇢ 不明
癖 の 塊
コメント
1件
多分この作品、主の癖が沢山だから、結構えぐいかも。 主の癖例 ・傷だらけ(過去形の傷じゃない) ・ボロボロ(鼻血たまらん) ・中性的 ・多分男だけど髪の結びが可愛い ・セーラ服 ・過保護な攻め ・死んだあとの世界 ・協会 ・神父 ・死因の説明とか ・年齢や出身地、生前の事が不明