今回はリクエストにお答えしていきます。
さかなさん、素敵なリクエストありがとうございます!
ホントにオメガバ大好きなので書きたい❕❕って創作意欲が掻き立てられました。
それでは早速。
🟦 🟰 「」 🏺 🟰 『』 その他 🟰 《》
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🏺視点
『っし、一件落着だな。』
いつも通り犯罪者に制裁を加えつつ口笛を吹いて街を歩いていると、突然身体の力が抜け落ちペタンとその場に崩れた。
『あ?…なんだ、これ』
身体が燃えるように、暑い。息が苦しい。ふと、自身の第二の性を思い出した。この街の誰にも言ってはいないが、つぼ浦匠はΩである。ただ滅多にヒートを起こさない身体だったので、月に1回薬を飲む程度で抑えられていた。ハズだったのに。
クソ、こんな時に限ってヒートか…!!このままじゃマズイ、何処か人目のつかないところに隠れねえと。
《お前…Ωか?》
背筋がピシッと凍った。後ろを振り向くと、捕食者のような目で俺を舐め回す様な視線を送っている男がいて。
『…気の所為じゃ、ねぇのか。』
必死に目を逸らしてすっとぼける。が、ヒートを起こしていると言うのならフェロモンを撒き散らしているのではないか。それならαにとっちゃ格好の餌食だ。
《最近Ωになんて出会えてなかったもんでな、珍しい。一発やらせてくれよ、な?》
そう言って腕を掴みかかられ、全身に鳥肌が立つ。嫌だ、こんな通りすがりのαなんかと。気持ち悪い、嫌だ、怖い。
『ッ離せ…!!』
必死に抵抗はするが、生憎力は入らない。なんて自身は哀れなのだろうと視界が潤みそうになる。
《ははっ、そう言って全然力入ってねえじゃねえか。お前も苦しいだろ?無駄な抵抗すんなって。》
そんな相手を微塵も大事に扱ってない常套句なんかに流されるか。ふざけるな。身体は酷く火照って熱にまみれているはずなのに、冷や汗ばかりが身体中を駆け巡る。怖い、誰か、誰か。
「ちょっとちょっと〜。うちの大事なつぼ浦に何してんの?」
聞き慣れた穏やかな声が聞こえた。だが、少しいつもより尖っているような、怒りの籠った声色で。
『あお、せ…』
《青井さん…っ!?お前警察だったのかよ!クソ、ここは…》
バン。銃声がして思わず目を瞑り、目を開けると。いつもは犯罪者にも情けをかけるような優しい優しい彼が、酷く冷たい視線で容赦なく発砲している姿があった。
「さっさと一生プリズンにでも送ってやりたいけど今はつぼ浦が先ね。そこで苦しんでて」
《クソ、が…!!》
そう言って俺を抱き抱えて車に乗せてくれた。アオセンの匂いだ。安心して、落ち着く。思わず脱力してしまった。
『あお、せん。…ありがとうございます』
「お前が礼を言う必要なんてないんだよ。それより色々聞きたいことはあるけど、まず大丈夫?変なところ触られたりしてない?項噛まれてない?」
『あ、それは、だいじょぶ、です。』
「良かったぁ………つぼ浦、Ωだったんだね。今までそういう素振りとかないから全く分かんなかった、もっと早くに分かってたら色々助けられたのに…」
『…いつもは、ヒートなんて…おこすからだじゃ、ないんですけどね。たまたまなんで、ほんと』
「それにしてもだよ。まあでも一旦つぼ浦の身体に何も無くてほんとによかった…」
自分のことかのように安堵してくれる彼の心配に付け入りたくなってしまう。その心配は部下としてなのか、それとも_____________なんて考えてしまって。
「よし、着いたよ。」
『…ここって』
「恥ずかしながら俺の家なんだけど」
随分立派な家だ。外装にも気を使っていて、いかにもアオセンらしい。
『すげぇ、…っすね、』
思わず口から率直な感想が溢れ出す。ふは、っと笑われ「ありがとね」なんていつもの穏やかな声色で嬉しそうに告げられる。ああ、やっぱりこの声が、すきだ。
「褒めてくれて嬉しいけどそれは後。立て…ないよね。ちょっと失礼するよ」
再び力の入らない俺を抱いて家の鍵を開ける。自分より背丈の大きい俺を抱えるなんて伊達に警察やってないな、なんて少し呑気に尊敬して。
「よし、降ろすよ」
そう言われて、背中に柔らかい感覚がした。ここは、寝室か。…これってまさかアオセンのベッドじゃ…いや、邪なことを考えるのはよせ。今はただ素直に感謝してればいいんだ。
『何からなにまで、ほんと…ありがとうございます』
「いいのいいの。俺は抑制剤買ってくるからそこでゆっくり寝ててね、水飲みたくなったりしたら好きにしていいからさ」
『…ずっと思ってたんですけど、あおせんなんで今日は仮面、とらないんですか。いつも夏は暑いからってとってるのに。表情、わかんなくてこわいんスけど、』
「あ〜………これ言っちゃうと怖がっちゃうと思ってたんだけど。その、つぼ浦の匂いが…強くて。俺さ、…その。αだから」
アオセンが、α。混乱と、少しの歓喜と欲望に満ちてしまう。あおせんとなら、番にだってなりたい、のに。
『別に、怖がりなんてしませんよ。あおせんだし』
「お前なぁ…」
無防備すぎると苦笑されて。きっと彼は、俺が言った『あおせんだし』の意味になんて全く気付いていないのだろう。仲間だから襲わないと安堵しているわけじゃないのに。
とにかく!そこで安静にしてること!なんて保護者みたいに言われそそくさと家を出て行ってしまった。
かと言って、好きなαの家で大人しくできるかと言われれば本能はそうではないようで。絶対にダメだと分かっていても、身体の疼きが止まらない。ベッドのシーツの匂いを目いっぱい嗅げば、狼煙の匂いやらシャンプーの匂いやら、アオセンの匂いに包まれて。もっとこの匂いを感じたい、もっと。
そう思うと、クローゼットらしき引き出しに手を伸ばしていた。
一旦ここで切ります✋✋✋
最近モチベ不足すぎるので伸びるといいな〜なんて願い。😢😢😢
閲覧ありがとうございました👋🏻
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