太宰治の弱点は
中太注意
地雷さん回れ右
今回はリクエストをいただいた中太を書きます。
設定
・16〜18歳くらい
・付き合ってない
・太宰治→「」
・中原中也→『』
・中也→太宰 好き、自分のモノにしたい
ある日の夜、中也は太宰を探していた。
2日後にある共同任務について話があった。
首領からも話があった筈だ。
それなのに先刻から太宰の姿が見えない。
出来るだけ今日の内に話をしておきたい。
仕事部屋から食堂、武器庫、研究室などかれこれ数十分探し回った。
しかし、いない。
もう誰かに手伝ってもらおうと考えた時、ふと思い立った場所があった。
あまり人が出入りしない物置のような部屋。
中也は太宰はそこにいる可能性が高いと考え向かった。
扉が少し開いてる。
間違いなくいる。
中也は部屋に入った。
案の定、その部屋にはぐっすりと寝ている太宰がいた。
『(此奴っ!仕事サボって寝てやがったのか!?)』
『(でも、まだ此奴寝てるし、俺がいる事に気付いてないよな……、)』
中也は何か思いついたような顔をした。
『(いつも振り回されてばかりなんだ、 今日くらい俺の好きにさせてもらう。)』
中也は寝ている太宰の上に乗り、まるで中也が太宰を押し倒した様な体制になった。
『この眺め、最っ高だ。』
中也は思わず呟いた。
「ん……?」
流石に少し違和感があったんだろう。
太宰は目を覚ました。
「…え?え?何?中也?何してんの?」
「ちょっ、どいて!」
太宰は起き上がろうとする。が、
「痛っ!!何すんのさ!?」
中也が太宰の体を押さえ付ける。
『いつも手前に好き勝手されてるしなぁ、それに、今日はサボってこんな所にいやがる。これは俺からの仕返しだ。』
「へぇ、君が私に仕返し?できるの?そんな事。」
『嗚呼できるね。にしてもこんな状況なのに随分と余裕そうだなあ。 』
「君ごときが私をどうこうできるとは到底思えないからねぇ。」
『いつまでそんな戯言、』
中也は太宰の耳元に近付き、
『云ってられっかなあ?』
囁いた。
耳に息が当たる。
すると、太宰の体がビクッと震えた。
太宰は慌てて耳を抑える。
その動作に中也は思わず口角が上がってしまう。
『へぇ、手前耳弱ェんだなァ?』
太宰の顔は赤くなっていた。
普段の太宰からは想像すらできない顔だ。
その様子にますます中也の気持ちが高まる。
『(嗚呼、早く此奴に触れたい。もっとそんな顔させたい。)』
中也は着けていた手袋を外す。
その動作が妙に色っぽい。
太宰は自分の心臓の音が速くなっている事に気付いた。
顔が熱くなっていき、太宰は顔を背ける。
『何目ぇ逸らしてんだよ。なーに?耳も顔も真っ赤じゃねぇか。笑』
「……、///見んな莫迦!//」
『おいおい、先刻迄の余裕はどうした?』
「五月蝿い!///」
『この手、どけろ。』
中也は耳を抑える太宰の手に触れながら云った。
「厭だ…。」
『手前、真逆俺と力勝負で勝てると思ってる訳じゃないだろ?』
中也はそう云うと太宰の腕を掴んで押さえ付ける。
『これ、借りんぞ。』
中也は太宰の腕を片手で押さえると、太宰のネクタイを取り、頭の上で腕を縛る。
「ちょっ、やめっ、離して!」
『ほんと、いい眺めだ。』
『こっからは俺の好きにさせてもらうぜ。』
コメント
31件
うわああああ好きすぎますありがとうございます
⁇⁇⁇地雷ないが太中しかあんまり最近食さんから中太は見んけど…いいな…あとイラストうッッッッッッッまッッッッッッ!!
はぁぁぁぁ表現最高!ノベでこんなに分かりやすく表現出きるとか神?太宰さんも、可愛すぎて死ぬ