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#極道
鷹槻れん

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コメント
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もうっ、この回エモすぎてお腹痛いんですけど!!!😭💕💕 日織ちゃんの「一緒にいたい」告白からの修太郎さんの即ハグ、しかも他の人いる前でってのがもう/// そして佳穣さんが「恋愛感情なんて微塵もない」ってバッサリ言い切ったあとに健二さんにいきなりキス!?予想外すぎて椅子から転げ落ちそうになったよ!!健二さんの照れ方がまた可愛すぎるんだが…(笑) この2組の温度差がめっちゃいいよね〜鷹槻さんの人間関係の書き方が絶妙すぎて毎回心臓掴まれてる!!次話も楽しみにしてるよ!📚✨
私のその言葉を聞いて、修太郎さんが息を呑まれる気配がした。彼が何か言葉を紡いでいらっしゃるのが怖くて……うつむいたまま本当の気持ちを吐き出す。
「……でもっ……でも、ごめんなさいなのですっ。それでも私っ、修太郎さんと一緒にいたいな、と思って……しまいました……っ」
言ったと同時にポロリと涙が零れ落ちて、スカートに染みを作る。「あ……」と小さくつぶやいたと同時に、私は修太郎さんにグイッと手を引かれて、彼の胸に抱きしめられていた。
掛けていた椅子がグラリと揺れて、木の脚が床からほんの少し浮いた。私のお尻が座面から離れた瞬間、石目調のフロアタイルの上で、倒れかけた椅子がコトコトと幽けき音を立てる。
佳穂さんと健二さんの眼前なのにいけない、と思う気持ちと、嬉しいという思い。それから涙を隠さなければという目論見が心の中でせめぎあって、私は頭をふんわりと優しく撫でてくださる修太郎さんから離れることが出来なくなった。
そんな私の胸の内を、修太郎さんが纏うシプレ系のコロンの微香が満たしていく。
「日織ちゃん。大丈夫?」
修太郎さんにぎゅっとハグされたまま固まってしまった私に、佳穂さんが声を掛けていらっしゃる。
私は佳穂さんの声に慌てて身じろぐと、修太郎さんの胸から身体を離した。
余りにも身体をくっつけてしまったことで、修太郎さんの香りが自分にもほんの少し移っていて、それが何だか心をざわつかせる。
私が慌てて席に戻ったところで、トリュフ入りのクリームスープ、そうしてライ麦パン、鴨の胸肉のローストなどが運ばれてくる。
それは、(もしかして私が席を立っている間、料理を供するのを待っていてくださったのかしら?)と思ってしまうようなタイミングだった。
食事がテーブルに並べられて、給仕の方がいなくなるのを見計らうと、私は佳穂さんに頭を下げる。
「ご、ごめんなさいなのです……っ」
仮にも佳穂さんの前で修太郎さんに抱きしめられてしまうなど。あまつさえそれを嫌がる素振りも見せずに享受してしまうなど。私が佳穂さんの立場だったらモヤモヤして当然だと思ってしまった。
「日織さん、佳穂なんかに謝る必要はない」
なのに修太郎さんは私の言葉をスパッと断ち切ると、再度私の手をギュッと握っていらして、
「そもそも佳穂と僕は……」
そのまま話を続けようとなさる修太郎さんを遮って、佳穂さんが口を開かれる。
「そもそも私と修太郎の間には恋愛感情なんて微塵もないのよ? ――親たちは勝手にそうなってくれたらって期待したみたいだけれど」
そう付け加えてから、佳穂さんはグラスを手にとって琥珀色のシードルを口に含む。
それからおもむろに横に座る健二さんをちょんちょん、とつつかれてから――。
「――えっ!?」
思わず私は固まってしまった。
佳穂さんは、ご自身の方を向かれた健二さんの頬に軽く手を添えられると、当然のようにその唇をお塞ぎになられる。
「……なっ、お前っ」
これにはさすがに健二さんも驚かれたみたいで、佳穂さんが離れたと同時に、いきなり奪われた唇を押さえて真っ赤になった。
「てぃ、TPOをわきまえろっ」
言いながらも、それはキスされたことが嫌だという感じではなくて……、こういう場でいきなりそんなことをされてしまったことを照れていらっしゃる感じだった。
「あら? だって健二。口でいくら言うよりこの方が手っ取り早いじゃない」
ペロッと舌をお出しになると、佳穂さんがとても楽しそうにクスクス笑う。
「……この、酔っ払い女っ」
健二さんが吐き捨てるようにそうおっしゃるのをクスクス笑いながら受けて、「私がこのぐらいじゃ酔わないの、健二が一番知ってるでしょうに」と畳み掛ける。