⚠️注意⚠️こちらはnmmnです。
本人様とは一切関係ありません。
含まれる要素:vta星導、首絞め、多分付き合ってない
(よく分かんなくなっちゃった…。)
以下本文
「ショウさん、首絞めてよ」
ぱちり、と一度目を瞬き、確かに聴こえたし意味は理解しているはずなのにも関わらず再度聞き返す。だって普段の彼からは想像がつかないくらい、不思議なことを言い出すものだから。
「だから、僕の首。絞めて欲しくて」
「……それはまた何で急に?」
物騒な話題にふたつ返事でいいよ、と言うわけにもいかず、手元にある鑑定業で使用する資料をまとめながら平然を装って理由を問う。そこにあるはずの光がその瞳からは消えている気がして、話を進めるのが怖かった…というのが本音かもしれない。
「理由なんて別にないよ。欲求に理由って必要なの?」
「それとも僕に愛着が湧きすぎて出来ないとか?」
首を傾げながらこちらを見上げてくる仕草は変わらなかった。相手をからかう様な、小悪魔みたいな、そんな顔。挑発的なその態度が少し頭に来た俺は、彼からの果たし状を受け取ることにした。
「そこまで言うならやってあげますよ」
彼の身体を労わって、なるべく負担が少ないようにベッドの上へ乗るよう指示する。ちょこんと座る彼を静かに押し倒し馬乗りになった状態で、念の為にもう一度だけ確認を取る。想像通り肯定の返事が返ってきたため、深く息を吐いてその細い首に手をかけた。
ぎゅっと力を入れるとみるみる顔が赤くなっていく。心臓がここにあるんじゃないかと思う程血管の波打つ感覚が手から伝わってきて、それに溢れるくらいの生命を感じる。
そのまましばらく何も言葉を発さず、ただ首を絞め続ける時間が流れた。
ふと固く瞑られていた瞳が半開きになり、その隙間から涙が溢れるのを見た瞬間、自分の中で大きく何かが揺らぐ。
「…苦しいですか?」
首を絞めているのだから彼は答えられるはずもない。それでも聞かずにはいられなかった。どうしても言いたい、それを確認したい欲が止められなかった。この感覚は何だろうか。
何も意味の無い、あ、とかう、とかを漏らす彼の口がパクパク動いているのを見つめる。ほら、何も言えない。
「君たち人間は脆いんですから、俺なんかに身を任せちゃ駄目ですよ」
そろそろ本格的に苦しくなってきたのだろうか。絞めている俺の両手を精一杯掴んで、どうにか引き剥がそうと頑張っている。
「ぁ゙…ッぁ、」
「あは、頼んできたのはそっちですよね?今更やめだなんて冗談よして下さい」
ギリギリと手に込める力を強くしていくと比例して彼の手からは力が抜けていく。先程まで暴れていた下半身も、気付けば身じろぐ程度になっていた。
今、彼の一番弱い所を絞めている。それはつまり、生殺与奪の権利は俺に委ねられていることを意味するわけで。
「あぁ…なんか、これ気に入っちゃいました俺…」
片手を離し自分の口元へ持っていくと、無意識に上がっている口角に気付いた。
どうやら俺は危ない扉を開いてしまったみたいだ。
顔を歪めている彼が意識を飛ばす寸前、ふっと力を緩めて首を解放してやる。勢いよく咳き込む彼を見て、思わず衝動のままに抱き締めた。
「苦しかったですよね、ごめんなさい。でもあなたが言い出したんですから」
「それに…欲求に理由なんて、必要ないですもんね?」
彼の言葉を借りて自分の行いをそう正当化してみせる。 ぐったり横たわる本人は目線だけをこちらへ向け、疲れ切ってしまったのかそのまま眠りへ落ちていく。
……せっかく楽しんでいたのに何だか冷めてしまった。もう今日は寝てしまおうか。
規則的な呼吸を繰り返す彼の頬に触れてしばらく見つめる。身体を冷やしてしまわないよう彼にしっかり布団をかけ、その後自分もそれに潜り込んだ。
コメント
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自分も新しい扉が開いてしまいました。