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第8話〖もう1つの切り札〗
引き続き――
第1層、メニの秘密基地。
整備灯の下で、
メニは工具を置き、静かに言った。
メニ〗
まあ、フォーウェポンも
それぞれ強みはあるけどさ……
切り札は、もう一枚ある。
デュナ〗
え?
シールドノイド・ウェポンじゃないの?
メニ〗
あれも切り札っちゃ切り札だよ。
一拍、間を置く。
メニ〗
でもな――
もう一枚の切り札は、別格。
デュナは、言葉を待った。
メニ〗
俺を作った……
親とも言える二人がいる。
メニは、淡々と語る。
メニ〗
俺の“父親”にあたる人は、
第1階層のトップの一人。
そして――
俺の“母親”にあたる人は、
第2階層の実質的トップ。
デュナ〗
……それは。
メニ〗
だからさ。
ある程度のやんちゃをしても、
監視に引っかからない。
引っかかったとしても、
止められない。
基地の空気が、わずかに張り詰める。
メニ〗
でな。
その二人の――
さらに上。
俺の家系で言うなら、
曽祖父にあたる存在が遺したものがある。
それは、
この星の技術体系から見ても――
明らかに異質な代物。
メニ〗
〖オーパーツ〗だ。
デュナ〗
……まさか。
メニは、ゆっくりと顔を上げる。
メニ〗
そう。
それが――
俺の、
いや。
俺の家系が継承し続けてきた、
最大にして最終の切り札。
メニ〗
〖エンシェントノイド・ウェポン〗。
その名前を口にした瞬間、
基地の奥で
封印システムが低く唸った。
デュナ〗
……それ、
使ったらどうなる?
メニ〗
さあな。
少しだけ、
笑って言う。
メニ〗
だからこそ――
最終的切り札なんだ。
そして――
基地最深部。
誰にも公開されていない区画で、
古代式とは思えない“何か”が、
静かに待機していた。