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srhb
ご本人様とは関係ありません
夏が終わった。
段々と冷え込んでくる。
まだ四季だと信じたいが、秋が早々に終わって冬がやってきそうだ。
エルニーニョ現象で、今年は冷夏だから秋っぽい気候は多いけど。
hb「セラ…」
横で寝ている彼が、俺を探すように身じろぐ。
hb「んぅ…」
起こさないように優しく抱きしめると安心したように微笑み、寝息を立て始めた。
自分の手の中にいる温もりに、心が暖かくなっていくのを感じる。
手に入れた征服感とか、そういうものではない。
ただ、俺のそばにいてくれる、この事実だけで嬉しいのだ。
俺は元暗殺者。
何人もの人を殺してきた。
もしかしたら、三桁を超えてるかも知れない。
だから近くにいる人なんていなかったし、大切だなんて感情も捨ててきた。
だけど、凪ちゃんとバディを組み、高校に入ってすべてが変わった。
感情を知った。
面白い遊びを知った。
大切な友人もできた。
そして、大事な恋人もできた。
sr「ふふ、」
彼の頭を撫でながら、過去を思い出す。
つらいことも、嬉しいことも、分かち合ってきた。
過去は消えないけれど、未来を作ることはできる。
sr「…雲雀に出会えてよかった」
hb「…おれもだよ」
sr「っえ?」
寝起きだからかフニャフニャとした声で雲雀が言った。
起こしてしまったのだろうか。
雲雀はふにゃりと微笑んで言った。
hb「俺もね、せらおに出会えてよかった」
ぎゅ、と弱い力ながらも抱きしめられる。
sr「ひばり…」
hb「せらおがいなかったら俺、たぶんこうなってないよ」
sr「こうって?」
hb「せらおのことが大好きで、ずうっと一緒にいたいって思ってること」
sr「ッ」
雲雀の言葉に驚いて、顔が熱くなるのを感じる。
雲雀はいたずらに成功したように笑って、もう一度瞳を閉じた。
hb「せら、おやすみ」
sr「…おやすみ」
安らかな寝息を立て始める雲雀の額にキスを落とす。
愛おしい彼。
彼が入れば、どんな場所にいても暖かく照らしてくれるだろう。
彼は春を告げる鳥の名を司っている。
まあ、彼が違う名前でも俺を照らしてくれていただろうが。
これから冬にはいっていく。
今年は暖冬だけど、来年はどうなるかわからない。
彼は案外冷え性だから、寒いのは嫌かな?
でも、「温めて!!」って言って俺に抱きついてくる彼は可愛いから、それはそれであり。
明日、彼が起きたら俺も愛を囁こう。
言われっぱなしなんて、俺の性に合わない。
君が俺を照らしてくれるから、俺は君を温めよう。
どうか、彼が良い夢がみられますように。
そっと願いを込めて、俺も目を閉じた。