『はぁ…』
『…』
探偵社には明日向かおう。
今日はもう疲れた。
軽く睡眠を取ってから残りの仕事を処理しようとソファで横になる。
止まない耳鳴り。
高い音が常に聞こえているというのは非常に不愉快で周りが静かだと1層際立って煩い。
ヘッドフォンを 装着し適当な曲を掛ける。
態々無線を買ったのだが思いのほか充電するのがめんどくさかったので線を繋いでいる。
「…」
がちゃ
そう音を立てドアが開く。
ヘッドフォンであまり聞こえなかったが恐らく中也君だろう。
聞こえないフリしながら目を瞑る。
「…さん」
「起きてるよな?」
ゆさゆさと肩をゆすられる。
『…何さ中也君』
「寝るならベッド行ってください」
「ソファで堂々と寝られると色々困…」
『判ってるってば』
『中也君何でいるの』
『…やっぱいいや』
「ンだよ」
『言わなくても判る』
『あ、そうだ人虎君の件何だけどさ』
「芥川と樋口が行きましたよ」
『…はぁ』
『どうせ失敗するでしょ』
「信用してねェのか?」
『そりゃ勿論』
『向こうには太宰が着いてるんだ』
『ちと厄介でしょ。君らからしたら』
「まァ…そりゃそうだな」
「まるで自分が含まれてねェかのような言い方だな」
『当然。君らよりも私は圧倒的に頭脳明晰だ。』
「太宰を相手するくらいムカつくな」
「もっと言い方ねェのか?」
『事実。私は太宰であり頭脳明晰。』
『太宰って苗字があのバカ専用って思わないで』
「彼奴のこと相当嫌いなんだな。俺もだ」
『あんな愚図を弟に持って私は不運だよ。』
『中也君そろそろ休憩終わるでしょ』
「ア”マジだ悪ィまたな!」
『ちゃんと時計は見なよ~』
手を振って中也君を送り出す。
バタバタと退出したのは面白い。
却説。もうちょっと寝よう。
午後の任務なんて簡単なものだ。
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