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まきぴよ
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みら

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#⛄️
kaede🍁
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翌朝。
阿部はゆっくり目を覚ました。
頭が重い。
昨日、佐久間と深澤に付き合って飲みすぎたせいだ。
「……ん」
目を擦りながら身体を起こそうとして。
枕元に置かれているものが目に入った。
白い封筒。
阿部の動きが止まる。
表には。
自分の字。
『めめへ』
「……え」
一瞬で。
酔いが全部醒めた。
阿部の顔から血の気が引く。
「なんで……」
この前。
本棚の中から見つけて。
あとで捨てようと思って、別の本へ挟んだ。
あの遺書。
それが。
どうしてここにあるのか。
恐る恐る。
隣を見る。
目黒は起きていた。
枕に頭を乗せたまま。
じっと阿部を見ている。
「……おはよう、あべちゃん」
声は優しい。
表情も。
一応、笑っている。
でも。
目が。
全く笑っていなかった。
阿部は思わず背筋を伸ばした。
「……おはようございます」
目黒の眉が少し動く。
「なんで敬語?」
「いや……なんとなく」
「そっか」
静か。
怖い。
阿部はもう一度封筒を見る。
「……見た?」
「うん」
即答。
逃げ道がなくなった。
目黒がゆっくり身体を起こす。
「これ」
封筒を手に取る。
「いつ書いたの?」
声はまだ穏やかだった。
阿部は少し迷う。
「その」
言葉を探す。
「もしものこと考えちゃった時に」
目黒は黙っている。
阿部はその沈黙に耐えられなくなって、慌てて続けた。
「でも!」
目黒を見る。
「この前、俺も見つけたんだよ」
「うん」
「それで」
「今もうこんなのいらないなって思って」
「捨てようとしてた」
目黒の表情が少しだけ変わる。
「ほんとに?」
「ほんと」
「だから別の本に挟んでたの?」
「……あとで捨てようと思って」
「忘れた?」
「はい……」
目黒はしばらく阿部を見る。
それから。
「そっか」
とだけ言った。
目黒はベッドから降りる。
阿部が目で追う。
そのまま。
部屋の隅にあるゴミ箱へ向かった。
封筒を持ち上げる。
阿部が少し目を見開く。
目黒は迷わなかった。
そのまま。
遺書をゴミ箱へ落とした。
「……めめ」
「いらないんでしょ?」
阿部は少しだけ笑った。
「うん」
「じゃあ捨てる」
目黒はゴミ箱を見る。
それから。
阿部へ視線を戻した。
「もう書かないでね」
声は優しい。
「……うん」
「もし書きたくなったら」
目黒が少し笑う。
「これから二人でやりたいことの方にして」
阿部の表情が少し緩んだ。
「分かった」
これで終わった。
阿部はそう思った。
目黒も怒鳴らなかった。
責めなかった。
以前みたいに。
「お仕置き」
とも言わなかった。
だから。
安心しかけた。
その時。
目黒が笑顔で言った。
「あべちゃん」
「何?」
「お風呂入ろっか」
阿部が首を傾げる。
「今?」
「大丈夫」
「何が?」
「俺が全部やるから」
「……めめ?」
目黒はにこにこしている。
やっぱり。
目が笑っていなかった。
それから先。
何があったのか。
目黒に連れられて浴室へ入り。
気付けば。
かなりの時間が経っていた。
ようやく浴室の扉が開いた頃。
阿部は。
完全にぐったりしていた。
少し逆上せている。
「……めめ」
「何?」
「……もう無理」
「何が?」
「……動けない」
「知ってる」
目黒は平然と答える。
阿部は睨もうとする。
でも。
その元気すらない。
「……絶対分かっててやったでしょ」
目黒は笑うだけ。
そのまま阿部を抱き上げた。
「ほら」
「着替えようね」
「自分で……」
「できる?」
阿部は少しだけ腕を動かす。
力が入らない。
「……できない」
「じゃあ俺がやる」
「もう……」
目黒は阿部を椅子へ座らせ。
髪を乾かし。
着替えまで手伝った。
水を飲ませて。
そのまま。
もう一度ベッドへ運ぶ。
阿部は布団へ沈み込んだ瞬間。
大きく息を吐いた。
目黒が隣へ入る。
「今日はもう何もしなくていいよ」
「誰のせいだと思ってるの」
「俺」
「分かってるんだ」
「うん」
阿部は呆れたように目を閉じる。
目黒はその身体を優しく抱き寄せた。
「今日は」
「ずっと一緒にベッドにいようね」
阿部が目を開ける。
「ずっと?」
「うん」
「ご飯は?」
「持ってくる」
「トイレは?」
「連れてく」
「そこまでしなくていい」
目黒が笑う。
「でも今日は離れたくない」
その言葉に。
阿部は少し黙った。
遺書を読んだ目黒が。
どれだけ怖かったのか。
ようやく少し分かった気がした。
阿部は目黒の胸元へ顔を寄せる。
「……分かった」
「今日は一緒にいる」
目黒の腕が少し強くなる。
「あべちゃん」
「もう一回していい?」
「……」
次の日。
阿部は朝から後悔していた。
昨日。
色々重なって。
身体が完全に重かった。
ベッドから起き上がろうとして。
すぐ戻る。
隣で支度をしていた目黒が振り返った。
「大丈夫?」
阿部が睨む。
「誰のせい」
「ごめん」
全然反省していない顔。
「今日仕事あるんだけど」
「知ってる」
「歩けるかな」
目黒が少し考える。
「大丈夫」
「ほんと?」
「俺いるから」
「……」
そして。
数時間後。
メンバー全員が集まる楽屋。
ドアが開く。
「おはようございます」
目黒が入ってくる。
その腕には。
阿部。
横抱き。
「……」
メンバー全員。
一瞬だけ見る。
そして。
誰も驚かなかった。
深澤が最初に口を開く。
「また?」
翔太も呆れたように言う。
「今度は何したの」
佐久間が目を丸くする。
「あべちゃん、居酒屋では元気だったじゃん」
康二も近付く。
「なんで今日抱っこされとるん?」
阿部は目黒の腕の中で。
顔を覆った。
「……聞かないで」
岩本が目黒を見る。
「めめ、何した?」
目黒は少し考えて。
笑った。
「色々ありました」
「色々で済ますなよ」
深澤が突っ込む。
ラウールは阿部を見る。
「歩けないの?」
阿部が小さく答える。
「……歩けなくはない」
「じゃあ降りれば?」
「降ろしてくれない」
全員の視線が目黒へ向く。
目黒は堂々としている。
「今日は俺が運びます」
翔太がため息をついた。
「また始まった」
宮舘も苦笑する。
「ほどほどにね」
「はい」
返事だけはいい。
佐久間が阿部へ近付く。
「でもさ」
「何?」
「めっちゃ飲んでたのも悪いんじゃない?」
「それは……」
「俺らも悪いけど」
深澤が続ける。
「途中からあべちゃん自分で頼んでたからね」
阿部が目を逸らす。
「……覚えてない」
「都合いいな」
みんなが笑う。
阿部はさらに顔を隠した。
目黒はそんな阿部を抱いたまま。
いつもの場所へ座る。
そのまま膝の上。
阿部が小さく抗議する。
「隣座るから」
「このままでいい」
「みんないる」
「知ってる」
「恥ずかしい」
「知ってる」
「めめ」
目黒は阿部を見る。
少しだけ。
表情が柔らかくなる。
「今日だけ」
その声で。
阿部も分かった。
遺書。
昨日。
ゴミ箱へ捨てた一枚。
目黒は。
まだ少しだけ怖いんだ。
だから。
阿部はもう何も言わなかった。
小さくため息をついて。
目黒の肩へ頭を預ける。
その様子を見て。
佐久間が笑う。
「結局そこに収まるんじゃん」
康二も笑った。
「仲良すぎやろ」
深澤は呆れたように首を振る。
「ほんと懲りないな」
目黒だけは。
少し満足そうだった。
阿部は目を閉じたまま。
小さく呟く。
「……遺書はもう書かないから」
メンバーの空気が一瞬止まる。
目黒が阿部を見る。
「うん」
そして。
優しく抱きしめる。
「その代わり」
阿部も少し笑った。
「やりたいこと、また増やそうね」
目黒の顔が。
ようやく。
本当に笑った。
「うん」
壁に飾られた紙には。
まだ。
いくらでも増やせる未来が残っていた。
コメント
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うわぁ…このエピソード、めちゃくちゃ胸にくる~😭💔 遺書がバレた朝の空気感、めめの目が笑ってない描写、阿部ちゃんが後から気付く「めめがどれだけ怖かったか」。この二人の距離感が丁寧で、読んでてこっちまで息止めちゃったよ…! それでも最後「やりたいこと、また増やそうね」で本当に笑っためめの顔を想像したら、涙腺崩壊した😢💕 楽屋で堂々と抱っこされてる阿部ちゃん、絶対降ろしてくれないめめ、誰も驚かないSnow Manメンバー…全部含めてこの作品の温かさだね。いい話すぎる…!!!