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向井が料理を作り終えた頃、渡辺と阿部がやって来た。
目黒からの差し入れでスイーツを持って。
阿部ー俺までごめんね。
渡辺ー気にするな、目黒がいなくて寂しいだろう?
向井ー阿部ちゃん、気にせんと食べてや。
阿部ーありがとう。
渡辺ー康二、大変だったか?
向井ーいや?大丈夫や。
渡辺ーじゃあ、食べたい。
向井ーダイニングに着いてや。持って行くさかい。
渡辺ー手伝おうか?
向井ーかまへん、座っとき。
美味しい晩ご飯を食べ、スイーツを食べ、今はコーヒーを飲んでいる。
阿部ー俺、ずっといていいの?帰ろうか?
渡辺ー何で?
阿部ー2人になりたくない?
渡辺ー康二は、俺の写真で、遊んでるもんな。
向井ー言わんとき。翔太くん、人が悪いわ。
渡辺ーふふふ。
阿部ー康二、遊んでるの?
向井ー阿部ちゃん、この話は終わり!
渡辺が笑っている。
向井はちょっと赤い顔をして渡辺を睨む。
阿部はそんな2人を見て笑ってしまう。
目黒のことを少し思ったが、2人が楽しませてくれる。
阿部は、楽しい気分のまま、ひと足先に帰って行った。
向井ー翔太くん、阿部ちゃんによくも言うたな?
渡辺ー事実だけど?
向井ー恥ずかしいやん。
渡辺ー気にするな。
向井ーよう言うわ。
渡辺ー俺も、もう少ししたら帰る。
向井ーん。
渡辺ー今夜は美味しい晩ご飯ありがとう。楽しかったし、会えて良かった。
向井ーん。
渡辺ーどうした?
向井ー翔太くんは寂しないの?
渡辺ー・・。
向井ー帰りたないほど、寂しいて思わんの?
渡辺ー康二・・。
向井ー1人遊びしてしまうほど寂しいて思うのは俺だけ?
渡辺ー・・寂しいよ。
向井ー・・。
渡辺ーでも、撮影あるし、仕事頑張らなきゃだし、我慢してる。
渡辺は寂しい顔して言う。
向井はそんな、渡辺を抱きしめる。
腕から逃げる渡辺。
渡辺ーダメ。引っ付いていたくなるから。
向井ー翔太くん。
渡辺ー時間が出来たら会いにくる。
向井ーん。
帰り際に、渡辺が玄関で言う。
自分も1人遊びしてしまうほど会いたいんだと。
向井は、頬に軽くキスして背中を押して送り出す。
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