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明日は高校の入学式だ。
そう思って公園に向かっている途中に、誰かから声をかけられた。
「ねえ、何か落としたよ?」
そう言われ、後ろを振り返る。
すると、ハンカチが落ちていた。
「あ、ありがとうございます…。」
「いえいえ。」
…イケメンじゃん。
仕草もイケメンだ。
…名前…知りたい。
「あの!名前って…」
「あ、名前?えっと名前はね、桐生碧(きりゅうあお)だよ。君は?」
「ぼ、僕ですか…?僕は如月蓮(きさらぎれん)です。」
「蓮くんか。良い名前だね。」
「あ、ありがとうございます。貴方も良い名前ですよ。」
「ふふっ。ありがと。」
笑窪が…可愛い!!!!!
王子様みたい…。
「君は高校生?」
「は、はい。」
「何年?」
「一年生です!」
「じゃあ同い年だね。」
「ほんとですか?」
「うん。…高校どこ?」
「あ、えっと…明日入学式の○○高校行ってます。」
「同じ学校じゃん。」
「え?」
「じゃあ僕ら、学校で会えるね。」
「は、はい!」
「嬉しいなぁ…。こんな可愛い子と同じ学校って。」
「え?」
「ううん、なんでもない。」
「そ、そうですか…。」
「じゃ、そろそろ帰るね。」
「は、はい!」
「また学校で会えたらラッキーだね。じゃあね。」
「さよなら!」
イケメンだ…。
半端ないイケメンだ…。
しかも同じ学校って…!!!
…ま、いいや。
帰ろっと。