TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

Iris短編集 R注意

一覧ページ

「Iris短編集 R注意」のメインビジュアル

Iris短編集 R注意

6 - 丸くて白い君と生きる、鋭利で深い俺へ。青白

♥

25

2024年02月05日

シェアするシェアする
報告する

丸くて白い君と生きる、鋭利で深い俺へ。



Attention


青 × 白








🐇 Side


青)あ、初兎!

白)まろちゃん!


高校2年生の春。

クラスに転校してきたまろちゃん。

その整った顔に、高身長、ハイスペックだったから、転校当初は大騒ぎで、僕のクラスは学校中の生徒であふれ返っていた。

そんな中、イケメンにも高身長にも興味がなかった俺は、その転校生に話しかけられて、

仲良くなって、今に至る。


今でも、いふ様〜、って言って追いかけてる親衛隊みたいなのがあるみたいだけど、まろちゃんは気にしてないし、僕も別に関わりがあるわけでもないから、よく知らない。


青)なぁ、初兎〜、

白)んー?

青)別に何もない〜


まろちゃんは偶に、すっごい遠い目をして僕のことを呼ぶ。

それはまるで、何処かに飛んでいってしまいそうなほど儚くて。


白)まろちゃん、

青)ん?

白)ずっと、“友達” でいてな?

青)…、おん。


少しの間が気になって。


鈴木)おーい、猫宮〜?

青)ん?

鈴木)お前、放課後俺らと遊ばねー?

青)んー、ごめん。俺先約あるから。


同じクラスの鈴木。すごく陽キャ。

茶髪だし、ピアスあいてるし、

陽キャだし。


白)僕となんか、いつでも遊べるから行ってきたら?

青)俺は初兎が一番だから。


いつもこう言って、クラスメイトの誘いを断る。

俺なんか家も近いんだからすぐ会えるのに。

いっつもいっつも断ってばっかだから心配になってくる。


青)ほんとに、俺は初兎が優先だからね?


考えを読まれたように念を押される。

そんな深い青の吸い込まれるような瞳に迫られたら、僕は頷くしかできなくて。


白)…コクッ

青)ん、初兎 放課後なんかあんの?

白)んーんー、ない。

青)そ、じゃあ こないだお前が言ってたクレープでも食べ行く?

白)ッ!!ええの!?

青)初兎がいいなら。

白)勿論いい!いく!いきたい!

青)はいはい、じゃあ帰ろ、

白)うん!


へへ、と笑うと、微笑み返してくれるまろちゃん。その笑顔に少し安心すると同時に、

僕なんかが隣にいて、笑ってていいのだろうか、と不安になる。



でも、好きだから。


ずっと一緒にいてよ?


『友達』として。

この作品はいかがでしたか?

25

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚