テラーノベル
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少しぐらい俺を見てよ、
最近こういう書き方ハマっちゃいまして笑
いままで書いてたやつバカペース落ちるんで、待ってる人いないと思いますけどごめんなさい!!
教室はうるさい。
笑い声。
机の音。
誰かのくだらない話。
でもその中で、
一箇所だけ空気が違う場所がある。
sdの席。
sd(……またか、
机の上に置かれた、ぐしゃぐしゃのプリント。
誰がやったかなんて、分かりきってる。
sd(ほんま、飽きんのんかね
そうつぶやいて、プリントをぐしゃっと握る。
隣では、srがそれを見ていた。
sr(……またやられとるやん
sd(別にええし
sr(よくないやろ
少し強い声。
sdは目をそらす。
sd(慣れとるけぇ
sr(慣れんなや、そんなもん
即答だった。
教室のざわめきが遠くなる。
休み時間。
クラスの中心には、あいつがいる。
今日も楽しそうに笑ってる。
sd(……なんでなん
小さく漏れる。
sd(なんで普通に笑っとるん
sd(俺、ここにおるのに
その声は、誰にも届かない。
そのとき。
誰かがsdの机を軽く蹴った。
「邪魔」
短い一言。
でも十分だった。
sdは何も言わない。
ただ椅子を引く。
sd(……はいはい
後ろで笑い声が上がる。
その中に、あいつの声も混ざっていた。
sdの手が少しだけ震える。
sd(……一緒に笑うんじゃ
胸の奥がじわっと痛む。
sr(もうええわ
急にsrが立ち上がる。
sd(やめぇや
小さく引き止める。
sr(よぉないやろ、これ
sd(ええけぇ
sr(よくない言うてるやろ
声が少し荒くなる。
周りの視線が集まる。
sdは立ち上がって、srの腕を引く。
sd(やめてぇや
sr(なんで黙っとるん
sd(ええんよ、別に
sr(ええわけあるか
sd(俺はええんよ!
思わず声が大きくなる。
一瞬、教室が静かになる。
sd(……慣れとるけぇ
その一言で、空気が止まる。
srの表情が歪む。
sr(そんなもん慣れたらあかんやろ…
sd(じゃあどうせぇ言うん
声が震える。
sd(どうしたら変わるん
sd(どうしたら……見てくれるん
その言葉に、srが息をのむ。
sdはすぐに目をそらした。
sd(……ごめん
放課後。
教室には、sdとsrだけ。
静かすぎて、息が詰まりそうになる。
sdは窓の外を見ている。
srは、その横顔を見ていた。
sr(sd
sd(なん
sr(さっきのさ
sd(忘れてぇや
sr(無理や
即答だった。
少し沈黙が流れる
srがゆっくり口を開く。
sr(sdはさ
sd(なんや
sr(なんであいつばっか見とるん
sdは少し考える。
それから、ぽつり。
sd(……分からん
sd(でもな
声が少しだけ震える。
sd(少しぐらい
sd(俺のこと見てほしいだけなんよ
教室にその言葉が落ちる。
srは少し下を向いたまま言う。
sr(……俺は見とるけどな
sd(え
sr(ずっと見とる
sr(誰より近くで
sdの心臓が強く鳴る。
sr(せやのにsdは
少し笑う。
苦しそうに。
sr(一回も俺のこと見ぃひん
言葉が出ない。
⸻
sr(少しぐらい
静かな教室に響く。
sr(俺を見てぇや
その言葉は――
sdがずっと思ってた言葉と同じだった。
でも今は、
何も返せない教室
srは立ったまま、sdを見ている。
sdは視線を合わせられない。
sd(……なんも言わんでぇや
sr(なんでや
sd(困るけぇ
srは少しだけ息を吐く。
sr(困るんはこっちや
sd(……
sr(ずっと見とったんやで
sr(しんどそうなんも、我慢しとるんも
sr(全部
その言葉が、じわじわ刺さる。
sdは拳を握る。
sd(じゃあなんで
声が震える。
sd(なんで助けんのん
sr(……
一瞬、srが黙る。
sd(見とったんじゃろ
sd(全部知っとったんじゃろ
sd(なんで、何もせんかったん
空気が重くなる。
srはゆっくり顔を上げた。
sr(助けようとしたら
少しだけ笑う。
sr(お前、止めるやん
sd(……
言い返せない。
⸻
srは一歩、sdに近づく。
sr(ほんまはな
sr(何回も言お思った
sr(やめろって、そいつらに
sr(でも
少しだけ声が落ちる。
sr(sdが嫌がるやろなって
sdの喉が詰まる。
sd(……勝手じゃね
sr(せやな
すぐに認める。
sr(せやけどな
sr(お前が壊れてくん見てる方が、もっと無理や
その一言で、胸が締めつけられる。
sd(壊れとらんし
小さく言う。
sr(壊れとるやろ
sd(壊れとらん
sr(壊れとるって
声が少し強くなる。
sd(壊れとらん言うとるじゃろ!
思わず叫ぶ。
静かな教室に響く。
sd(……俺は、大丈夫じゃけぇ
声が震えていた。
全然大丈夫じゃない声だった。
srは、少しだけ目を細める。
sr(大丈夫なやつがな
sr(あんな顔で笑うかよ
sd(……
sdは何も言えなくなる。
srはゆっくり近づく。
そして、目の前で止まる。
sr(sd
sd(……なん
sr(もう、あいつ見んといて
心臓がドクンと鳴る。
sd(……無理じゃ
すぐに返す。
sr(なんでや
sd(分からん
sd(でも……見てまうんよ
sd(あいつが笑っとるとこ
sd(全部
声が小さくなる。
sd(……羨ましいけぇ
その言葉に、srが少しだけ息をのむ。
⸻
sr(ほな
一瞬、間が空く。
sr(俺じゃダメなん
sd(……え
sr(俺が隣におるんじゃ、足りへんの
sdの頭が真っ白になる。
言葉の意味は分かるのに、理解が追いつかない。
sd(……分からん
正直に言ってしまう。
srは少しだけ笑った。
でもその笑顔は、もう隠してなかった。
sr(そっか
短い一言。
srは一歩下がる。
sr(……もうええわ
sd(え
sr(やめる
sd(なにを
sr(見んの
心臓が止まったみたいになる。
sd(は……?
sr(ずっと見とったけど
sr(もうやめるわ
sr(しんどいし
静かな声。
でも、すごく重い。
sd(やめんでぇや
思わず出た言葉。
自分でも驚く。
srが少しだけ目を見開く。
sr(なんでや
sd(……それは
言葉が出ない。
理由が分からない。
でも。
sd(……嫌なんよ
小さくつぶやく。
⸻
srは少しだけ笑う。
sr(勝手やなぁ
sd(……
sr(自分は見てもらいたいくせに
sr(人のことは見ぃひんのに
その言葉が、深く刺さる。
sdは何も言えない。
sr(少しぐらい
最後に、ぽつりと言う。
sr(俺のこと見てほしかっただけやのに
そのまま背を向ける。
sd(待ってぇや
声を出す。
でも。
srは止まらない。
扉が閉まる音。
それだけが残る。
sdは、その場に立ち尽くす。
隣の席を見る。
もう、誰もいない。
sd(……なんで
声が震える。
sd(なんで、今さらなん
胸の奥が、ぐちゃぐちゃになる。
sd(……少しぐらい
ゆっくり、つぶやく。
sd(俺を見てよ
でも。
もう、その言葉を聞く人はいない。
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