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番外編22 『執事達にこれから告白されます!! 』中編2
🍷
コンコンっ。ガチャッ。
『ルカス〜?』
私はルカスに保健室に呼び出されていた。
『居ないのかな…。』
『すぅ…すぅ…。』
『ね、寝てる。』
(また夜更かししたのかな。全く、仕事が忙しくても休みなさいって言ってるのに…。)
『眼鏡かけたまま寝てる……。』
私はルカスに近付いた。
『…ふふ。華さんってば積極的ですね…』
『えっ!?』
眼鏡を取る前にルカスに手を絡められる。
『起きてたの?』
『えぇ、華さんが入って来たあたりから。』
『最初からじゃん。』
『ふふ、まずは来てくれてありがとうございます。今日は伝えたいことがあって……。』
『伝えたいこと?』
『はい。今だけは私が教師ということは忘れて下さい。』
『それってどういう……。』
『クスっ。』
ルカスは私の目をじっと見つめる。
『華さん。私は…貴方の事が好きです。』
『!』
『教師として…こんな感情抱いてはいけないのは分かっています。でも…もう抑えられないんです。』
『っ、待って、いきなり過ぎてついていけない…。』
『ふふ、無理もありません。だから今は――。』
ルカスは私の手を取り、チュッとキスをする。
『これで我慢します。ですが、卒業したら私と――。』
ルカスは耳元で囁く。
『っ…///善処…します。』
『楽しみにしてますね♪』
💮
『悪い大人に捕まるってのがどういうことか…華に教えてやらないとな。』
『っ、ハナマル、待って、誰か来たら……』
『今はもう放課後だ、誰も来ない。』
茶道部の畳の部屋に呼び出され、畳に押し倒された。
『俺は華を教師としてじゃなく…1人の男として好きだ。』
『っ、私とハナマルは生徒と教師…もし、バレたらハナマルが……』
『俺は構わないぜ?』
『え…っ?』
『生徒に手を出した時点で俺は地獄行きだ。それくらい悪いことをしてる。でも……』
ハナマルは私の髪を1束すくい上げる。
『…華を手に入れる為なら――俺はその道を選ぶ。』
そして、髪にチュッとキスを落とす。
『っ……!』
身体に電流が走ったようにビリビリした。
『それで、返事は?』
『…明日の――。』
『ん?』
『明日の…五七五七七の短歌を作る授業で伝えますから。』
『あぁ、楽しみにしてる。』
゛静寂の 若草の香 2人きり
告げる貴方の 想い応える゛
🤍
放課後、私はシロに美術室に呼び出され、
美術室を訪れていた。
『…来たか。そこに座れ。』
『え、あ、うん。』
『絵のモデルをして欲しくてな。』
『わかった。』
(呼び出した理由はそれか。)
『……。』
シロは真剣に私を見つめる。
『……。』
(そんなに見つめられたら照れる…でも
照れたらダメだ。せっかく頑張って描いてるのに。)
『…出来たぞ。』
シロは絵を見せる。
『え……っ。』
『我が描きたかったのは…お前のその顔だ。
赤く頬を染める…可愛らしい顔。』
『っ…!』
『我の絵を描くのはお前だけだ。これからも我のキャンピスにはお前が居て欲しい。』
『つまりそれは……』
『フッ。みなまで言わせる気か?』
『っ…///』
『こちらこそ…。喜んで…っ。』
『あぁ。やはりお前はその顔が似合うな。
我以外には見せるなよ。』
『う、うん。』
次回
後編へ続く!
コメント
6件
はなまるさん、積極的だね!w
最高(*`ω´)b❤︎ 執事達に告白されたい!💌😌
てんさいすぎる