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がびょ
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#転生
天秤
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今思えば、最近少し疲れていたのかもしれない。
ダンス部の先輩達が引退して、副リーダーを任されて。
憧れのあの人みたいになれるように頑張って。
なれない環境で必死にもがいて、不安と焦りだけがつのっていく。
家に帰ると、両親の怒鳴り声が響いて。
私が持っているものは、いつの間にか売られてて。
安全な場所なんてどこにもなくて。
そんな中でもダンスは楽しかったし、それ以外のことも楽しもうとは努力していた。
でも、ある日急にリーダーが部活に来なくなった。
最初は風邪でもひいてるのかなとか、勉強が忙しいのかなとかみんなで話してたが段々と、噂話も消えていった。
そんな時先生に告げられたリーダーが来なくなった、いや来れなくなった理由。
そのことを知っているのはこの部活ではリーダーの妹と私だけ。
「あの子が帰ってくるまででいいから。この部活をまとめるのはあなたにしかできないのよ」
そう言って手を取り期待を込めた目で私を見る大人達。
私が陰でなんと言われているかを知らないから。軽々しくそう口にできる。
それでも期待をされてしまうと、それに応えようと動いてしまう。
そういう意味ではあの人達の教育はうまくいってたんだと思う。
責任感とあの子を助けられない無力さとで押しつぶされそうになる。
それでもあの子の苦しみに比べたら、弱音なんて吐けないから。
あぁ、あなたに会いたい。
一人でいた私に優しく声をかけてくれた
私に居場所を与えてくれた
私とあの子を繋いでくれた
あなたに。
コメント
1件
さなみきさん、第一話を読ませていただきました。とても重く繊細な空気感が伝わってきて、胸がぎゅっとなりました。 「あの子の苦しみに比べたら、弱音なんて吐けないから」という一文に、主人公の無理して笑う姿が浮かびました。環境に押しつぶされそうになりながらも、誰かにとっての「安全な場所」であろうとする健気さが切ないですね。 最後の「あなたに会いたい」という呼びかけに、一筋の光が見えた気がして、続きがとても気になります。