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静まり返った教室。
数学の授業が単調に続く中、スンミンは無言でノートに数式を書いていた。
──その時。
コツン、と小さな音とともに、机の端に一枚の紙が滑り込んでくる。
🐶(……は?)
ちらっと横を見ると、斜め後ろの席のヒョンジンが、ニヤリと笑っている。
((スンミンがそっと紙を開く))
✉️《ねぇスンミナ〜〜ヒマ?》
《オレはヒマ。先生の声、もはや子守唄🎵》
《さっきの寝そうな顔、かわいかったよ?》
🐶(……寝てねぇし)
((小さくため息をつき、スンミンはシャーペンで返事を書く))
✉️《寝てない。集中してるだけ。》
《てか授業中に手紙回してくんな。怒られる》
すぐに折りたたんで後ろに戻す。
数秒後、再び紙が返ってきた。
✉️《怒られてもいいからスンミナ構いたいんだけど?》
《てか最近冷たくない?ヒョン寂しい😢》
《オレのこと嫌いになった?》
🐶(うぜぇ……)
でも顔がほんの少し、赤くなってることには気づかれたくなかった。
✉️《……別に嫌いじゃない。》
《むしろ静かにしてれば好き寄り》
((ヒョンジンの笑いがこらえきれず、ぷっと漏れる))
先生「……そこの後ろ、何か面白いか?」
🥟「……いえ、スンミンがかわいすぎただけです」
🐶「っ!!バカッ」
((教室がざわつく中、スンミンは顔を手で隠した))
休み時間、スンミンはプリプリしながらヒョンジンの席に近づく。
🐶「……もう手紙禁止。次やったら破く」
🥟「でもさ〜〜“好き寄り”って言ったの、ちゃんと保存してるから」
🐶「二度と言わねぇ」
🥟「いいもん。俺が何回でも言わせるし、毎回手紙で告白する」
🐶「…………もうやだ」
((でもその“やだ”は、ちょっと照れた声だった))