この作品はいかがでしたか?
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いや、あおかぶの沼って深いもんだね、もう指先しか出せないんだけども。期末テストあんのにあおかぶのネタしか頭に思い浮かばぬ。まぁなんとかなりますよ、きっと
⚠️かぶちゃん監禁されてるよ!あおニキけっこうやばいよ!⚠️
⚠️過去捏造⚠️
⚠️相変わらずの口調迷子⚠️
これは連載になるかなー。みんなもあおかぶに沼ろうね
薄暗い、月光が僅かに入る部屋の中、白い肌に黒髪がよく映える細身の男が俺の横で規則正しく寝息を立て眠っている。俺はそいつの頬をそっと撫で、腹の中で渦巻いていた不満や劣情なんかを全部吐き出すように、深い溜め息をついた。
事の次第は数日、数週間前にまで遡る。
俺の名前は青山琉己。空龍街に拠点を置く武闘派組織、天羽組の若手だ。
俺は数ヶ月前、組の看板を背負って戦っていた四国の抗争が終わり、1年半ぶりに組に戻ってきた。
特に大怪我を負ったわけでもヘマをした訳でもない。だが、組を離れていた間に散っていった舎弟や兄貴たちの事を考えるとやはり気分は沈む。
そんな事を考えながら俺は組に戻った。
帰った先の組では、カシラと、そう、小峠華太。俺の舎弟が出迎えてくれた。
短く感じたが1年半だ。当時常にビクビクしていたような華太は以前とは違う凛々しい顔をしていた。俺はそんな舎弟の成長が嬉しかった。
加えて、そんな華太が堪らなく愛しかった。
華太が組に入ったばかりの頃、華太は兄貴達に無茶振りをされたりとんでもない圧をかけられたりでいつも震えていた。
その時は、「不憫な奴だな。」とぐらいにしか思っていなかった。特に突出した力も無いような、渡世に憧れて足を踏み入れただけの奴なのかとぐらいにしか思っていなかった。
華太に対する想いが変わったのは突然だった。
その日は特に何も無く、ただ何も考えず事務所の廊下を歩いていた。
ふと視界の先に映る、縮こまり震えた後ろ姿、俺の行き先はそこでは無かったが、無性に気になってしまい、気づけば足が動いていた。
「!」
「ッ…ぐすッ…ふッ……」
(泣いてんのか……?)
また兄貴達に何かされたのだろう、自分は華太と歳も近い、少しくらい優しくしてやってもいいのではないか。そう思い俺は華太に声をかけた。
「…おい」
ビクッ「はいッ!……」
どことなく小動物を彷彿とさせるような華太は、怯えながらこちらに振り向いた。
「あっ、えと…青山の兄貴…。どうかしましたか……?ズビッ」
「あ……」
目に大粒の涙を溜めながら必死に上目遣いでこちらを見つめるその蒼い瞳が、その眼差しが、俺の中の何かを断ち切った気がした。
「ッ……!!//////」
みるみる熱くなる頬を隠す為に俺は焦りながら顔を背ける。
「あ…青山の兄貴……?」
戸惑いが隠せていない声色で華太が俺に問う。
「あ、あぁ、すまん。泣いてたから、気になってな。」
やっと顔の熱が冷めてきた所で、俺は答えを返した。
「え…あ…!、すっ、すいませんッお見苦しいものをお見せして……!」
泣いていたのを忘れていたのか慌てて謝るその仕草さえも愛らしく見えてきてしまい。俺はこいつに一目惚れしてしまったのだと今頃気づく。
「全然いいよ、俺で良かったら辛いことなんでも相談しろ、またな華太ちゃん。」
「えっ……あっ、ありがとうございます…!!」
ベタな台詞を吐いて、俺はまた熱くなってきた顔を覆った。
華太に恋したのは、ここからだったか、
この時は、“まだ”ただただ純粋な想いを募らせていた。
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好き😇