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ー甲斐田視点ー
今日は、特別な日。
何故かと言うと今日は席替えで、
僕と猫永さんが隣同士になれるように
一週間前から神社に通っていたのだ。
ドクン、ドクンと心が高鳴る
ついに僕の番がやってきた。
女子は先に引いていて、
彼女は十八番、なので十九番を引けば
隣の席になれるのだ!!
自分の手をぎゅっと握り、念を込める。
これだ!と思った紙を引くと、
そこには十九番と書かれた紙があり、
急いで猫永さんの元へ向かう。
ふわふわ~とした口調で、
「どしたん、甲斐田君」と聞いてくるので
「席ッ…隣になったッ…!!!」と伝えると
「…ふふふ」
ふにゃりとした笑みに心を打たれる
「うッ…」と呻きながら倒れる真似をすると
ケラケラと鈴がころころと転がるような
可愛らしい笑い声が聞こえてくる。
頬を少し赤らめながら
僕も少しだけ、笑うんだ。