キニ空
「」←空
『』←キィニチ
瞼をゆっくり開けると、見覚えのない部屋に居た。
一瞬頭が混乱する。
昨日の記憶もない。
いつも隣にいるパイモンさえ、居なくなっている。
一旦部屋を探索してみようと思い、ベットから立ち上がった。
『もう起きたのか?俺はもうすぐ依頼があるから出掛けるぞ。』
ん?
なんでここにキィニチが居るんだ?
たった三秒の間で、山程の疑問が頭に浮かんできた。
「なんでキィニチがいるの?」
思い切って質問した。
キィニチも少し悩んで答えた。
『覚えてないのか?』
“覚えてない”?
昨日は何かしたのだろうか?
パイモンが居ないのもその事と関係しているのかもしれない。
「詳しく教えてくれない?」
キィニチも忙しいと分かっているのに、聞いてしまった。
「あ、ごめん、別に、答えて貰わなくていいよ。 」
焦って声が少し裏返ってしまう。
『…そうか。』
『その事に関しては帰ってきてから話す。』
『帰って来るまでには思い出してると思うがな。』
バタン。
扉が閉まり、また一人になった。
カーテンが風に吹かれて、音を鳴らす。
今は静かだ。
ただ、外の人の声や雑音が聞こえてくる。
キィニチの餅&一凸出来て大満足
パイモンはお留守番設定
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