ケーキバースってのを最近知りまして、
普通フォークが攻めとして描かれることが多いじゃないですか、
逆張りキッズとしてここはフォーク受けで書いてみたいなと思いまして
学パロです
初期組とetさんのみ
捏造、キャラ崩壊
ちょっとちゅっちゅするのでセンシティブ
私は昔から味覚がおかしい
そのことに気づいたのは幼稚園生の頃だった
みんなが甘い甘いと頬張っているおやつはなんの味もしない
みんなが美味しくないと言っているピーマンもなんの味もしない
みんなと共感できなくて辛くてお母さんに泣きついたことがある
確か小学五年生の頃だった
お母さんは散々渋った後、私にこう伝えた
「あなたはね、”フォーク”なの」
最初は何を言っているかわからなかった
でもそんな私にお母さんは懇切丁寧に教えてくれた
なんとも信じ難い話だったが
どうやらこの世界には”バース”と言うものが存在しており、いわゆる第二の性別のようなものだそうだ
バースは主に三つに分かれており、”ケーキ”、”フォーク”、そして”その他”である
ケーキとは見た目などは普通の人間となんら変わりはないのだが、フォークが食すととても甘い味に感じるそう
私、フォークは味覚がないこと以外は普通の人間と同じ、だが、ケーキの人間を美味しく感じてしまう
しかも、唯一感じられる味がケーキのみなので食べたい衝動が抑えられずそのまま、、
ケーキを亡くならせてしまうこともあるんだそう
そのため”予備殺人者”と言われているらしい
私のお母さんはそのことを知って私が苦しんでしまうのではないかと思い
このことを伝えなかったのだそう
でも私は今のところ味覚がないこと以外特に辛いことはない
ただ、フォークなことが知られてしまうとなんて言われるかわからないため今日まで隠している
??「あ、ぽと!おはようございます!!」
et「おはよう、のあさん」
こうして私は平凡な日々を送っているし、
人だって食べてない
案外上手くやっていけるかもな
no「あ、そうだそうだ!今日、お菓子作ってきたんですよ!!」
そう言ってのあさんがカバンの中から緑色のマドレーヌの入った袋を取り出す
no「はい!ちょっと焦げちゃったんですけど、、、」
et「全然大丈夫!!うわー、美味しそう!!」
だって私味わかんないしね
et「いただきまーす!、」
おおふわふわしてる
食感しかわからないの辛いなぁ、、、
et「ん!美味しい!!」
no「えー!嬉しいです!何味だと思います?」
んー?、抹茶か?緑色だし、、、
et「まっ、、、ちゃ?」
no「、正解です!!粉入れすぎましたかね、、?」
et「そおかな、美味しいよ」もぐもぐ
no「よかったー、じゃぱぱさん達にも渡してきます!!」
そう言って走り去ってしまう
のあさんはお菓子作りが趣味らしくよく私に作っては渡してくれる
嬉しいのだが毎回味のクイズを出してくるのはやめて欲しい
すごくヒヤヒヤするんだから
特にオレンジピールのときはレモンかオレンジかわからなくて、、、
のあさんとは中学校からの仲なのだが
高校に入ってからは私だけではなく他の友達にあげにいってしまう
少し寂しい
et「私だけの特権だったんだけどなぁ、、、」
そんなこと考えても仕方がない
そう思い授業の準備を始めるのだった
no「ぽとー、」
et「ん?なにー?」
今は12月
本来私達高校三年生は受検に焦ってひーこら言わなくてはならないのだが
私とえとさんは内定をもらっているので結構暇なのだ
でも受験組は今すごくピリピリしていて
今まではじゃぱぱさん、たっつんさん、ゆあんくん、ぽと、私の五人で遊んでいたのだが
今では女子2人で遊ぶことが多くなっている
まぁ、私はぽとが好きなので全然おっけーなのだが
男子三人には実はバレていて
「俺らがいない間に進展しといてよー」
「俺らの受験祝いのあさんたちの結婚式の招待状でもええんよ?」
「家押しかけちまえ!」
とまぁ私以上に盛り上がっているのだ
そして明日は土曜日だが自宅学習日
絶賛のお泊まり日和
no「今日私の家でお泊まり会しませんか?」
と言うわけでお泊まりに誘ってみたわけで
今までに何十回とお泊まりしてきているし、ぽとはあっさりOKしてくれた
しかも今日両親ともども出張しているため絶好の機会である
絶対告ってやる、、、!
そう決意に燃えている私なのだった
今さっきまでのあさんに夜ご飯を用意してもらい、その上皿まで洗ってもらってしまっている
ぽとはお客さんなんですから座っててくださいなんて、、、
惚れちまうってばよ、、、
no「いたっ」
et「大丈夫っ?」
台所からのあさんの声が聞こえて思わず駆けつける
no「いや全然大丈夫ですよ!」
ちょっとあかぎれしちゃって、、、と言う
et「ちょっと血滲んでる?絆創膏持ってくるね!!」
そう言って傷に顔をグッと近づける
少し甘い匂いがする
チョコのようななんと言うか、、、
香水?にしてはすごいリアルだな、、、
et「のあさん、今朝ケーキとか作った?」
no「いえ?」
最近作ってないんですよねーお菓子と言う
確かに最後にくれたの今週の火曜日のマドレーヌが最後だし、、、
et「、なんでもない!!絆創膏取ってくる、」
no「待って」
そう言われて振り向く
et「もしかして絆創膏いらない?」
no「えとさん、火曜日に私が渡したお菓子覚えてる?」
どうしたんだ?
et「え、うん、マドレーヌね、美味しかった、、、」
no「ぽと、抹茶って言ってたじゃん」
そう言いながらこちらを見る
もしかして
no「あれ、ピスタチオ味だったんですよ」
、、やば
no「中学の頃も何回か味間違えてたけど、最初は舌が弱いのかなとか思ってました」
まずい
no「ぽと、フォークだったりします?」
そういうとぽとは下を向いて黙りこくってしまう
そんなぽとを見て私は続けてこう言う
no「それでもしかして私はケーキなんじゃないですか?」
少し屈んでぽとの表情を見る
今にも死んでしまいそうな顔色をしていた
et「、、、嫌いになった?」
no「そんなことない」
反射的に声が出る
no「むしろより好きになった」
そういうとぽとはばっと顔を上げる
今にも泣き出しそう、というか少し泣いてる
no「、舐めますか?」微笑
そう言って手を差し出す
et「いいの?痛いんじゃない?」
no「いいよ、」
ぽとなら
そういうと少し恥ずかしそうにしながら私の指を舐める
、、、可愛いなぁ
et「美味しい、、、」
no「フォークってケーキの体液全部美味しいって感じるんでしたっけ」
et「う、ん」
no「じゃあキス、してみます?」
et「は、」
そう言って固まり、五秒くらい経った後に顔を真っ赤に染める
et「で、ものあさん好きな子とかいないの?」
et「その子とした方がいいんじゃ、、、」
にっっっぶ!!
え、嘘でしょ鈍すぎる、
そう思い思わずため息をついてしまう
no「じゃあそうしますね」
そう言ってちらりと表情を伺うとこの世の終わりかのような表情
そんな表情をしている彼女の唇に己の唇を重ねる
et「っ、!」
あまりにも軽い口付けだったためあまり音は鳴らなかったが、自分の目の前の彼女の表情がとてもやかましい
no「うぶだねぇ〜ぽとは」笑
そう冷やかしてみると可愛らしく
et「いやだって初めてだったし、/」
と言う
et「てか好きな人にするんじゃな、、あ、」
やっと気づいたか
et「、、私?好きな人って」
no「もー、遅いですってほんとーに、」
そう言ってぽとにもたれかかる
et「でもそんな素ぶりぜんぜん、、、!」
no「あーのーでーすーねー!!」
no「中学の頃から!6年間近くも好きじゃない人にお菓子渡します!?普通!!」
et「でも高校入ってからはじゃっぴ達にも渡してたじゃん!!」
no「カモフラージュですよ、カモフラージュ」
でもだって、とあたふたしているぽとに思ったことを問いかける
no「ぽとは私のこと嫌いですか?」
et「、好き、だよ!/」
そう頬を赤らめて言う
かーわいほんとに
no「じゃあさ、ぽと、」
no「私と付き合ってくれませんか?」
そう言って手を差し出す
et「ぜひ、喜んで!!」
そう言ってぽとは手を取り、私に抱きついてくる
そのまま離れようとしないのでリビングに向かい2人してソファに倒れ込む
no「、、、さっきの続きします?」
次はもっとすごいやつ、そう言うとぽとはまた照れながら
et「する」
と言う
そうして私は顔を近づける、思わず目を瞑ってしまうぽとを可愛いなと思いながら
no「やばいですよ」
jp「もうわかったってば、のあさん」
yu「俺らもうお腹いっぱい」
tt「すげぇ甘ったるい」
no「いーから!もう今日もぽとが可愛くて〜」
困っちゃう〜と彼女は頬に手を当てる
no「昨日だってさー?」
et「のあさん、それを本人の前で言うのはおかしいと思うんだけど」
そう言うと一瞬止まるが
no「なにー?さみしーんですか?」
et「ちがうって!!もー、」
yu「俺らこれ、完全に邪魔しちゃってんね」
jp「帰るかー」
tt「お幸せになー」
男子三人は、これからもこの甘ったるい光景を見せつけられるのだろうかとがっくりしながらも
友人の幸せに少し嬉しくなっているのだった
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