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みく
124
ゆい
#白
お湯
22
りむちゃꕀ☆
1,599
君の声が、届くまで
桃病み
白サポート
吐く表現あり
自傷行為あり
いつもと書き方変えました
地雷さんUターン
自分で作ったグループなのに、周りの実力にプレッシャーを感じて、しんどくなって
歌みたの収録が怖くなった
もし自分が歌ったあと、メンバーも投稿することになったら実力の差が見えて苦笑いされちゃうんじゃないかって怖くなって
サメ子に抱きつきながら涙を流す
枕元に置いてある咳止めの薬を手の上に量など気にせず転がす
桃「もぅ…辞めちゃおうかな」
そんなことを呟いてさめこに抱きつく
泣く時や独り言をする時はいつもさめこに抱きついている
桃「…ぁ…」
まただ、だなんて思いながら天井の隅を見る
ぐるぐるする
最近はずっとそう
寝転ぶと目眩が止まらない
桃「だめなのかな」
もう、体がダメになってきてるんじゃないか
終わりが近ずいているんじゃないか
そんなよく分からない絶望感で、心地よくなる
怖いのに
手が震えてるのに
なんだか心地いい
そっか、俺死にたいんだ
桃「ん゛ん…もぉッ」
髪の毛を強く引っ張る
しんどい、しんどいよ
そんなとき頭上においてあったスマホから音が鳴る
電話だとすぐに気づいた
誰だろう、だなんて思いながら手探りでスマホを取ると手が滑りスマホが落ちてしまった
桃「もぅやだ…やだ…ゃだッ」
何度も何度も髪を引っ張る
ただただ、手が滑って落としただけなのに
しんどい、辛い、辞めたい
そんな言葉が頭の中をぐるぐるする
何度も唸り声のようなものを出しながら髪を引っ張ったり、喉を締めたり、暴れたり
こんな姿の自分も、こんな考えをしてる自分も、ひとりでどうもできてない自分も
全部全部嫌い
桃「はひゅっ」
ダメな音してる
咳も、なんかが突っかかってるみたいにごほごほって音
このまま寝ちゃお
だなんて思うながらさめこに身体を委ね、目を閉じた
スマホが、床の上でもう一度震えた。
桃「……ぅ……」
閉じかけていた目を、ほんの少しだけ開ける。
部屋は静まり返っていた。時計の針の音と、乱れた自分の呼吸だけが、やけに大きく聞こえる。
誰からなのかも分からない。
取る気力もない。
それでも、鳴り続ける音が妙に頭に残った。
桃「……うるさ……」
喉が乾いて、声が掠れる。
震える手を伸ばす。
けれど、指先はスマホに届かず、床をかすかに擦った。
もう一度、スマホが震えた。
桃「……誰……」
胸の奥が急に狭くなった。息を吸おうとしても浅くしか入らず、肩だけが小さく上下する。心臓が速く打ち、耳の奥で自分の鼓動が大きく響いていた。
ようやく手に取った画面には、見慣れた名前が表示されていた。
白。
一瞬だけ、胸が詰まる。
出たくない。
こんな声、聞かれたくない。
でも。
今ひとりでいることのほうが、怖かった。
桃「……もしもし……」
声になっていなかった。
白『桃ちゃん?』
その声を聞いた瞬間、張りつめていたものがぷつんと切れた。
桃「……っ」
喉が震え、返事が出てこない。
部屋の静けさの中に、電話の向こうの声だけが浮かんでいる。
白『桃ちゃん、聞こえてる?』
桃「……ぅ、ん……」
返事をした途端、胸の奥が大きく上下した。指先が冷たくなり、スマホを握る手に力が入らない。手のひらには、じっとりと汗が滲んでいた。
白『どないしたん?』
桃「……わかん、ない……」
白『そっか。分からんでもええよ』
責める声じゃなかった。
理由を聞き出そうともしなかった。
ただ、電話の向こうから静かな声が続く。
白『今は話さんでもええ。電話、切らんでええから』
桃「……」
唇を開いても、言葉が出てこない。
鼻の奥がつんと痛み、涙が頬を伝った。
白『桃ちゃん、そこにおるだけでええからな』
その言葉に、桃は唇を噛んだ。
息を吐こうとしたのに、途中で引っかかる。胸の奥がざわつき、胃のあたりがゆっくりと縮んだ。
桃「……俺……」
白『うん』
桃「……全部、嫌になった……」
白『うん』
桃「歌も……グループも……自分も……」
そこまで言って、声が震えた。
桃「……怖かった……」
白『何が怖かったん?』
桃「……みんな上手くて……俺だけ……違ったら……笑われるんじゃないかって……」
白『うん』
桃「……自分で作ったのに……俺が一番、逃げたくなって……」
言葉にするたび、涙が増えていく。
呼吸は次第に浅くなり、胸の奥に重いものが溜まっていく。部屋の空気が薄くなったように感じて、桃は無意識に襟元をつかんだ。
白『桃ちゃん』
桃「……ん」
白『今は歌のこと、考えんでええよ』
桃「……でも……」
声を出した瞬間、胃の奥がまた強く波打った。
桃は一度、口を閉じる。唾を飲み込もうとしたが、喉がうまく動かなかった。視界の端がわずかに揺れ、身体の内側から冷たい汗が広がっていく。
白『グループを続けるかどうかも、今日決めんでええ。そんな大事なこと、今決めんでええねん』
桃は黙った。
ずっと頭の中を回っていたものが、ほんの少しだけ止まった。
けれど、身体の緊張だけは抜けなかった。背中は冷たく、手のひらには汗が滲んでいる。白が来ると言ってくれたわけでもないのに、電話が切れたら、またこの部屋にひとり取り残される気がした。
今日決めなくていい。
その言葉だけが、妙に残った。
白『今はただ、今日を終わらせよ』
桃「……今日……」
声がかすれた。
白『うん。明日のことも、収録のことも、みんなのことも、一旦置いとこ。桃ちゃんは今、何も頑張らんでええ』
桃はサメ子を抱きしめ直した。
ぬいぐるみの柔らかさに頬を押しつけると、少しだけ落ち着く気がした。
けれど、次の瞬間、胃の奥から込み上げるような感覚が走った。
桃「……俺、ほんまに……しんどい……」
白『うん』
白『しんどいって言ってええよ。俺に何回でも言ってええから』
桃「……っ、う……」
声が崩れる。
息を吸うたび、喉の奥に酸っぱいものが上がってくるようだった。桃は口元を押さえ、身体を小さく丸める。
さっきまで「消えたい」と思っていた頭の中に、別の言葉が浮かんだ。
――まだ、誰かと繋がってる。
けれど、その安心が緊張の糸をさらに緩めた。
胃が大きく縮み、吐き気が一気に込み上げる。
桃「……っ、待って……」
白『桃ちゃん? どないしたん?』
桃はスマホを床に置き、慌てて身体を起こした。
視界の端が揺れ、耳の奥で低い音が鳴る。呼吸が乱れ、喉がひゅっと狭くなった。胸が苦しく、手足の先から力が抜けていく。
桃「……ごめん、ちょっと……」
返事をする余裕もなく、近くにあった袋を引き寄せる。
部屋には、袋の擦れる音と、桃の荒い息だけが響いた。
次の瞬間、桃は苦しそうに身を折り、吐いた。
白『桃ちゃん、大丈夫か? 聞こえる?』
桃「……っ、は……っ……」
涙が滲み、呼吸が乱れる。
身体が勝手に震え、背中が何度も小さく跳ねた。吐き気が収まったのかどうかも分からず、また込み上げてくるのではないかという恐怖だけが残る。
白『無理に話さんでええよ。袋はあるん?』
桃「……ある……」
声はほとんど息に近かった。
白『うん。そこにあるんやな。じゃあ、少しだけ身体起こせる? 水は飲めそうか?』
桃「……あとで……」
白『分かった。今は無理せんでええ。俺がついとるから』
電話の向こうの声が、途切れずに続いている。
その声がなければ、部屋の静けさに飲み込まれてしまいそうだった。けれど、白が来るまでの時間を考えると、胸の奥がまた強く締めつけられる。
桃は震える手で袋を押さえ、何度か浅く息を吐いた。
吐き気が少し落ち着くと、力が抜けてその場に座り込む。
喉が焼けるように痛み、口の中に嫌な味が残っていた。桃は何度か唾を飲み込もうとしたが、まだ胃の奥が不安定に揺れている。身体を動かすだけで、また吐き気が戻ってきそうだった。
桃「……ごめん……汚い……」
白『何言うてんの。謝らんでええよ。体が限界やったんやと思う』
桃「……っ……」
返事の代わりに、細い息が漏れた。
白『今、ひとりなん?』
桃「……うん……」
白『分かった。今からそっち行くわ』
桃「……え……」
白『桃ちゃんの家、前に教えてくれたやろ。覚えてる。すぐ行くから』
桃「……でも……白ちゃん、遠いし……」
白『そんなんええねん。桃ちゃんをひとりにしとくほうが嫌や』
桃「……来なくて、いい……俺、大丈夫だから……」
白『大丈夫な人は、そんな声で“大丈夫”言わへんよ』
桃は黙った。
白の声は優しかったけれど、いつもより少しだけ強かった。
白『桃ちゃん、玄関の鍵、開けられそうか?』
桃「……たぶん……」
白『無理なら開けんでええ。俺が着いたら連絡するから、そのままでおって』
桃「……白ちゃん……」
白『うん』
桃「……ほんとに、来るの……?」
白『行く。絶対行く』
その言葉を聞いた瞬間、桃の目からまた涙が溢れた。
けれど、安心したはずなのに、胸の奥の不安は消えなかった。
白が来るまで、まだ時間がある。
その間にまた吐いたら。
電話が切れたら。
白が道に迷ったら。
何かあって、来られなくなったら。
考え始めると、呼吸がまた浅くなった。
白『桃ちゃん、聞こえてる?』
桃「……うん……」
白『今から出るからな。俺が着くまで、電話は切らん』
桃「……ほんとに……? 途中で……切れたりせん……?」
白『切らへん。もし切れても、すぐかけ直すから』
桃「……でも……白ちゃん、来るまで……長い……」
白『うん。待つの、不安やな』
桃「……怖い……」
白『怖いって言ってええよ。今は、俺の声だけ聞いとこ』
桃は小さく頷いた。
白『泣いてええよ。俺が着くまで、電話も切らんから』
桃「……ごめん……」
白『謝らんでええって。桃ちゃんは何も悪ない』
桃「……でも……迷惑……」
白『迷惑ちゃう。桃ちゃんが頼ってくれたん、俺は嬉しいよ』
桃はサメ子を抱きしめ直した。
白『今、横になれそうか? 吐き気があるなら、身体は横向きにしとき』
桃「……うん……」
白『えらいえらい。ゆっくりでええからな』
桃は言われた通り、身体を少し横向きにした。
スマホを手の届くところに置き、サメ子に頬を寄せる。
白『水は、俺が着いてからでもええ。無理に飲まんでええから』
桃「……うん……」
白『部屋の電気、つけられる?』
桃「……まぶしい……」
白『そっか。じゃあ、つけんでええよ。桃ちゃんが楽なままでおって』
電話の向こうから、白が急いでいる気配が伝わってくる。
扉の開く音。
足音。
何かを探すような物音。
白『桃ちゃん、聞こえてる?』
桃「……聞こえてる……」
白『今、家出たとこや。ほんまにすぐ行くからな』
桃「……うん……』
白『寝てもええけど、電話はそのままにしといて。俺の声、聞こえるようにしとくから』
桃「……寝たら……ごめん……」
白『謝らんでええ。寝られるなら寝てええよ。俺が着いたら起こすから』
桃は目を閉じた。
吐き気の余韻はまだ残っている。
身体の震えも、完全には止まっていない。
胸の奥は落ち着かず、白が到着するまでの時間が、実際よりずっと長く感じられた。
何も解決していない。
歌のことも、グループのことも、自分のことも。
それでも今だけは。
ひとりで全部どうにかしなくてもいいのかもしれない。
白が来てくれる。
その事実だけが、暗い部屋の中で小さな明かりのように残っていた。
けれど、その明かりが消えないように、桃は必死で電話の音を確かめ続けた。
桃「……白ちゃん……」
白『うん、桃ちゃん』
桃「……来てくれて、ありがとう……」
白『まだ着いてへんのに、お礼言うん早いって』
桃「……でも……」
白『着いたら、直接聞くから。そのときまた言って』
桃「……うん……』
白『桃ちゃん、俺の声聞こえてる?』
桃「……聞こえてる……」
白『よし。ほんなら、そのままゆっくり息して。俺が着くまで、ずっと一緒におるから』
桃は震える指でスマホを確かめた。
電話は繋がったままだった。
部屋は相変わらず静かだった。
けれど、その静けさの中には、電話の向こうから聞こえる白の声があった。
そして今、その声は少しずつ、桃のいる場所へ近づいてきていた。
それでも、玄関の外から物音が聞こえるまでは、まだ時間がある。
桃は何度も浅く息を吐きながら、白の声を頼りに、その時間を耐えていた。
コメント
3件
書くの上手すぎません?!! ほんとに書き方好きです😭
ああもうっ、第1話から心臓ギュッてなったよ~~!!!😭💦 桃ちゃんの「全部嫌になった」って言葉と、白ちゃんの「今日決めんでええ」がめっちゃ重なるの…泣ける。吐き気とか震えの描写が生々しくて、ほんとにそこにいるみたいだった。まだ何も解決してないのに、「電話が繋がってる」ってだけで少し息ができる感じ、すごく伝わった。白ちゃんが「行く。絶対行く」って言ったところ、本当好き…。続きめっちゃ気になる!お湯さんの繊細な心理描写、最高です🌸