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夜倭綾斗×山田一郎
綾斗→一郎の大学の先輩。謎が多い。現在1留中。
一郎→元の設定と同じ。綾斗に懐いてるし好き。(恋愛的な意味で)
体の痛みで目が覚めた。
目の前は壁。
壁?
回を見渡すと、壁に下半身がすっぽりとハマっている。
いわゆる壁尻?と言う奴だろうか。
百歩譲って壁尻は分かる。壁尻は一旦無視したとして。
この体勢は何なんだ。
普通の壁尻はこう、体が下に向いているような状態だと思う。
だけど俺は違う。ブリッジみたいな体勢で壁尻している。
いや、もうもはや壁尻と言うか壁腹だろ。
と訳の分からない事を考えていたら、壁の向こうで声がした。
「一郎~?何してんの?新手の遊び?」
綾斗さんだ!
声に反応して体を起こしたら、思いっ切り頭が壁にぶち当たった。
「わ、おい、やべー音したけど大丈夫かよ」
「大丈夫…です、!今ちょっと頭打っちゃって」
「血出てねぇ?」
「多分大丈夫です!」
「ふーん…この体勢大丈夫?辛くね?」
そう言うと、綾斗さんが俺の腹を触ってきた。
触ると言っても、指で腹をなぞる感じで。
「うひゃあ?!ちょちょちょっ!くすぐったいですって!!」
「はは、そんなくすぐってぇの?」
「くすぐったいです!!!」
「かわいー、うりうり」
綾斗さんは楽しそうに俺の下半身を指でなぞり始めた。
もうとにかくくすぐったい!!!
元々くすぐられるのが得意じゃないから、くすぐったくて大笑い笑ってしまう。
「一郎笑い過ぎじゃね?」
「はーっ、はー、あの、もうほんと、勘弁してください…」
「…」
「あの、綾斗さん…?」
ん?
何やら向こう側でカチャカチャ聞こえる。
…俺脱がされてない?
え?
「綾斗さん?綾斗さーん?!」
「んー?どーしたぁ~?」
白々しい感じで返事を返してきた。
そのままズボンを降ろされて、太ももに手が触れた。
線を引くように、ツーっと。
太ももから膝、ふくらはぎと段々下の方へ指が降りて行って、そのまま靴下を脱がされた。
足裏を触られた瞬間、我慢していた声が漏れた。
「うひゃ?!」
一瞬自分の足を触ってる手が離されたと思ったら、またくすぐられた。
今までの100倍くらいくすぐったい。
「綾斗さ、んっ、!!くすぐった、っひーっ、ひーっ、くすぐったい、ですっ、!!!!」
「くすぐったい?知ってる~」
満足そうな声が聞こえて、やっと終わったと思って一息ついた。
と、思ってた時期が俺にもありました。
生暖かいものが足の親指を包み込んだ。
「ひっ…?!」
くすぐったいのと、何が足を包み込んでいるのか分からない恐怖で声が出た。
「指先びくびくしてんじゃん、そんなくすぐったい?」
「くすぐったいって言うか、なんか、よくわかんないっていうか、」
暴れれば暴れるほど汗が滲み出てくる。
汗でベタベタして気持ちが悪い。
一頻りくすぐられて呼吸を整えているうちに、ふと過った。
俺って今ほぼ下裸じゃね?
ズボンも脱がされて、靴下も靴も脱がされていて、今はパンツと片方の靴下しか履いていない。
へその少し上、胸下くらいの中途半端なところで壁にハマっている。
今俺見方によってはめちゃくちゃ変態じゃないのか?!
「綾斗さん!!綾斗さん!!この格好やばいです!!俺捕まりますって!!!」
「んー?大丈夫大丈夫、ここ誰も来ねーし」
ダメだ、全然話聞いてくれない。
また腹に指が触れた。
今度はパンツに手がかかっている。
やばい、誰かにこれを見られたら間違いなく俺は猥褻罪…はたまたBuster Bros!!!のリーダーで居られなくなるかもしれない。
最悪の場合、ディビジョンラップバトル出場停止、なんて事もありうるかもしれない。
それだけはダメだ。やばい。
二郎や三郎にバレたらメンツ丸潰れだ。
「ちょ、綾斗さん!!!!まずいですって!!!!!!」
「綾斗さん!!!!」
…?
夢オチ?
一番後ろの席で、全員から見られている。
もうそこから記憶が飛んだ。
「一郎急に目覚めたかと思ったら俺の名前呼んでさぁ~、どんな夢見てたん?w」
「綾斗さんには言えないです!!!」
「…くすぐられたのが悪かったかなぁ?」
「え」
あの夢はどこまでが現実なんだろうか。