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lrru
序盤死ネタ
文章構成下手
眠気と戦いました。
死のうと思えば、直ぐに行動に移した。家の状態は綺麗な方がいいかと思い、簡単に掃除をし外は寒いので少しだけ暖かい格好になり家を出る。カチャと鍵を閉め、オトモを西の拠点へお留守番させる。やはり、冬の夜はとても寒い。暖かい格好をしたのにも関わらず、風が体中を通るので少しだけ身体を震わせながら拠点へと歩く。
(あー、そういえばローレンさんに連絡しなくちゃだな…)
拠点に向かっていた足を止め、ポケットに突っ込んでいた手を外に出しスマホを操作する。ローレンさんと書かれたアドレスをタップし、少しだけ遠出しますとだけ送り、スマホの電源を落とした。 止まっていた足を再び歩かせたと同時に、ローレンさんからの返事がきたように感じた。
数分歩けば、拠点に着き各自に渡されている鍵をドアにかける。カチャとならせば、拠点にはライがおり不思議そうにこちらを見ていた。
「ロウどうした?何か忘れ物?」
「んー、いや。少しだけドクターに呼ばれてて…俺が帰ってくるまでオトモ預かっててくんね?」
「別にいいけど、いつ帰るとか分かんないの?」
「うん、だからよろしく頼む」
俺からの珍しいお願いに、ライはずっと驚いていた。素直な俺は嫌いなのかと思いつつ、最後にまたよろしくなと言い拠点を出る。ドアに手をかけるとき、ライに呼ばれた。
「…何かあったら連絡してよね」
「おう」
ごめんなと心の中で謝り、再度ドアに手をかける。ライからまた呼ばれることはなかった。
拠点から少しだけ歩いた時ふと思った。どこで死のうと。ここから海は遠いいし、山で死ぬのもなんかあれだ。本当にドクターのところに行き殺してもらうのも…それは絶対嫌である。なら、どこで死ねばいいのか。
その場でしゃがみこみ、どうしようと考える。ローレンさんと心中とは思ったものの、ローレンさんにはすごく申し訳ないし、恋人を巻き込むものではない。一旦、遠いいところにでも行くかとしゃがんだ体を立ち上がらせた。
(ふぅ…歩くか)
と足を動かした直後に俺を呼ぶ声が聞こえた。
「小柳!
はぁ、お前…」
「ロレさ、ん」
呼ばれる声の先へ振り向く。そこには、ローレンさんが立っており息が早く、きっとさっきまで沢山探してくれたんだなと思えるほど疲れきっていた。
「お前、このメールは何?」
「…」
いつかバレて、問われることは分かってたが実際聞かれると言いたくないという気持ちが大きくなる。だって、言ってしまったら別れようと言われそうで怖いから。俺が言うのもあれだが、この関係を崩したくなかった。
「…教えて。小柳。」
「……死にたかったんです…」
声を震わせながら、ローレンさんに伝える。泣きたくても我慢をしたため、きっと声量は小さい。だけど、今の気持ちだけでもと頑張って伝える。
「お、俺…今の自分が嫌なんです……みんなに嫌われないか心配で…ローレンさんに捨てられないか心配で……」
俺の告白にローレンさんは目を見開く。申し訳なさそうな顔をしてるローレンさんに、心がズキンと傷んだ気がした。
「ごめん、小柳。
だけど、これだけは信じて欲しい。俺捨てないし、お前の同期も後輩も先輩もみんなお前のことは嫌ってない。むしろ、感謝されたりしてるんだからな」
「うそ…」
「ほんと。俺の言葉信用出来ない?」
ローレンさんの質問に必死に、首を横に震る。そんな訳ないと。
「だから、死ぬな。死なないでくれ。」
とローレンさん、俺の体を優しく包み込む。暖かいと思った。
「ローレンさん、俺生きます。
……好きです。ローレンさん。」
「分かってるよ!俺も好きだぞ小柳」
数時間前の俺を殴りたい。なんで死にたいと思ってしまったのか、こんなにも素敵な人がすぐ近くにいるのに。あぁ、俺には勿体ない。