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だざむがどんどん仮面に侵食される!? 敦くん頑張って!!!、
[敦side]
僕一人で救うって言っても…
何をすればいいのか……
と、とりあえず!!
<作戦1>
無難に太宰さんが出社したら色々聞きだしてみよう!!
見た感じ太宰さんはまだ来てない……今の時間は9時!?!?
そんなに考え込んでいたのか…
こうゆうのって太宰さんとか乱歩さんが考えれば5分もかからないで推理できちゃうのかなぁ…羨ましい…
「おっはようございまぁす!」
暫くそんなことを考えてたら太宰さんが出社してきた。
ナイスタイミング!!!
「太宰さん!おはようございます!」
元気よく太宰さんのところに駆け寄る。そうすると太宰さんはびっくりしたように、どうしたの?と笑われた。少しテンションが高すぎたようだ。
「あ、あの!太宰さん!」
緊張しながら勇気を振り絞って聞いてみる。
「太宰さんって、どうしてポートマフィアに入ったんですか?」
少し直球過ぎただろうか。
「おお、直球だねぇ笑」
やはり直球だった。
でもこれで答えてくれれば…
「ん〜…秘密」
語尾にハートが着きそうな勢いでそういった。ついでにウィンクをして。女性が騒ぎそうなくらいのイケメンだ。
「おおおおい!だざぁぁい!!!」
国木田さんが太宰さんの首を絞め始めた。いつも通りの景色だ。だけど、一瞬、本当に瞬きする間に変わってしまったけど、太宰さんがあのお墓にいる時のような今にも遠くに行ってしまいそうな顔をした。僕はそれを見逃さなかった。
さて、そんなことを考えてる暇は無い。作戦1はまだ終わっていない!答えてくれるまで聞き出す!これが本当の作戦だ!!国木田さんの説教が終わってソファで寝転んでる太宰さんに再び先程と同じことを聞く。
「えっ、またその質問?そんな気になるの〜?」
にやけながらそう答える。バカにされているような顔だ……
「教えてあげなくもないけど〜……」
教えてくれるのか…!?
「やっぱり秘密!」
教えて貰えると思って興奮してたのが嘘みたいなくらい落ち込んでいる気がする。
「なんで急にそんなこと聞くの〜?」
質問をし返されてしまった。やばい。そんなこと少しも考えていない。頭の中で必死に言葉を探す。
「えーと、…あのー、す、少し気になってしまって〜…」
めっちゃオドオドしている気がする。太宰さん頭いいから絶対気づかれてる。やっぱり僕には演技が向いてない……
「あははっ!教えてあげるとしてもまた今度ね!」
思った通り何かを察したのかそういい入水してくるといい探偵社を出ていった。だが!僕にはもう1つ作戦がある!
<作戦2>
尾行をして突き止める!!
我ながらいい考えだ!!だけど尾行したところでバレて終わりだ。どうするか……あ!買い出しのていで同じ道を少し離れて歩いていくというのはどうだろうか。そうすればバレても買い出しと言って逃れることが出来る!!早速決行だ!と言いたいところだが、これを考えてるうちに3分ほど時間がかかってしまった。今からいっても間に合わないだろう。
とりあえず仕事をしなければ国木田さんに怒られるので一通り終わらせたらまた考えるとしよう。
[太宰side]
いつも通り朝8時に起きて準備をする。歯を磨いて着替えて、朝ごはんは食べない。食欲がないからだ。何かを食べたとしても味を感じなく気持ち悪い食感だけが口の中に広がる。その感覚が私は嫌いですぐ戻してしまう。だったら食べない方がいい。ここ数日何も食べれてない。
準備が終わったので会社に行こうと部屋を出る。部屋を出た瞬間太陽の光が私を照らす。私には眩しいくらい輝いている。
晴れの日は嫌い。雨の日は好き。
普通逆だろって思うかもしれないけど、私は雨が好き。泣いててもバレないし、傘で表情が見えなくなるから。
会社に行ったらまた仮面を被らなきゃ。”太宰治”という仮面を。みんなが知ってる”太宰治”を演じなきゃ。
じゃないと、嫌われちゃうからね。
「残り1週間」
第2話〜作戦開始!〜