ここは何処だろうか?
白く、清潔感がある部屋
生活感は無い
僕はフラフラしながらベットから立ち上がる
周りを見渡すと、どこかの部屋の一室のようだ
昨夜の記憶を思い出す
ぅーん、 きっと中也さんが運んでくれたんだろう
僕は勝手に結論をつけ、そして今僕が置かれている状況を認識する
きっと、僕の憶測が正しいとするならば、ここは ポートマフィアだ
僕はここから一刻も早く立ち去ろうと扉の方へと向かう
ガチャッ
僕がドアノブに手をかける1歩手前 ガチャっと音を立てて扉が開く
そこから出てきたのは 髪色が全体的に黒く毛先は白のグラデーションになっている男
そう
敦 「芥川!??」
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芥川目線
やつがれが、扉を開けて直ぐに大きな声がする
前方を見ると、情報屋がこちらを凝視して立っている
余りにも情けなく、戦場との差で寒気がする
芥川 「 情けない」
敦 「すいませんね!というか芥川生きてたんだな、すっかり死んだのかと、」
芥川 「貴様こそ、姿を見せず何処に行っていた?」
敦 「え〜と、少しほかの件で忙しくて、」
情報屋は目を逸らしながら言う
奴はいつもそうだ
誰も信用せず、誰にも深く関わらず、のらりくらりと躱す
腕はたつが、それゆえ注意力がなく異能に頼りすぎている
もっと使い方さえ学べばその異能はどこまでも強く、必ずしも負けぬようになると言うのに、
やつがれは、情報屋の方を向いて、小さい紙を渡す。
奴は、不思議そうな顔をして受け取ろうとしなかったが、ボスからの手紙と伝えると慌てて受けとった。
芥川 「やつがれは、すぐに任務がある。貴様はさっさと自分の巣に帰るがいい」
敦 「、、、」
やつがれの言葉を無視して、ボスからの手紙を熱心に読む。
すると、ピタッと目の動きが止まり、ん?といった顔でやつがれの方に紙を向ける。
敦 「これ、なんて読むんだ?」
情報屋が指した部分には、”探偵社”の文字が並んでいた。
そして、下の方に目をやると、
探偵社とポートマフィアが共闘して戦うという文と共に、探偵社側のサポートとして出て欲しいという内容が載って言った。
その報酬はやつがれの十日分の給料ぐらい
、ポートマフィアの幹部の十日分という事はかなりの大奮発だろう。
芥川 「この文字は”たんていしゃ”と言う。」
芥川 「貴様も共闘しただろう」
敦 「あ〜!探偵社って言うのか!」
敦 「あそこは僕に直接会って依頼するから、探偵社の文字が分からなかったんだ」
敦 「じゃあ、えーと、、共闘するってことか」
敦 「了解した。って伝えておいて」
芥川 「貴様が行け」
敦 「いや、僕は立ち入ることを許されてないから伝達してもらわないと困る。」
芥川 「貴様、」
敦 「てか、次の依頼があるんだった!!頼んだよ!!」
そう言うと、ガラッと窓を開け 飛び降りる。
ここの階は4階とはいえ、なかなかな高さをしているが、それを気にもせずに飛び降りて行った。
やつがれは、奴の姿を追わずまた いつもの持ち場へと、戻った。
芥川 (めんどくさい事を押し付けられた、)
ただ、やつがれには面倒な事と、情報屋が忘れていった古い手帳だけが手元に残った。
コメント
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まじで続き気になります! 頑張って下さい(๑•̀ㅂ•́)و✧