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「そういえば、これ、」ポケットからキーホルダーを出した。
「それ!そのキーホルダーどこで?」
「え、龍馬くんがいた所に落ちてたんだ。」あの日、一段落した後、デネボラさんと跡地を見に行った。その時に龍馬くんが居たであろう鉄骨の傍に、くまのキーホルダーが落ちていた。
「これ、龍馬くんの、ゴソ俺とお揃い。」悠馬くんの履いていたズボンのポケットの中から全く同じキーホルダーが出てきた。
「龍馬くんが、俺が転校する時にくれた、俺と龍馬くんのお守り。前世で、似たの買ってて、」
「そうだったんだ。」そんな事してたんだ、
「これが、俺を連れ戻してくれた、ポロ大切なお守り、ポロ」
「うん。」2つのキーホルダーを優しく握り、悠馬くんは、静かに涙を流した。
「龍馬くんの分。しっかり生きようね、」
「う、んポロ」
骨になった龍馬くんを、お墓に入れた。
2人手を合わせて、
『頑張ったね、お疲れ様。』
『龍馬くん、ありがとう、』
『『ゆっくり、休んでね、』』
数年後。
2人とも社会人になった。俺はあれから必死に勉強して、警察官になった。理由は単純。龍馬くんみたいな子供が1人でも減って欲しかったから。今じゃ体調も戻って、少年課で働いている。大事をとって、定期的にスピカさんのところへは行ってるけど、
「ごめん、悠馬くん!待った?」
「全然!今来たとこ!」
「良かった〜、じゃあ行こっか!」
「おう!」雅は、あの後も勉強続けて、弁護士になった。結構評判が良いらしい。今でもたまに会って、飲んだりしている。
「今年も来たよ。」
「お盆以来だな、」
「龍馬くん。誕生日おめでとう。」
「おめでとう。」
「今年も、2人で来れたよ。」こんな感じで、只只話すだけ。手を合わせて、
『また来たよ。』
『キーホルダー。まだ持ってるよ。』
「それじゃあ、」
「来年も、また来るね/よ」あの日以来。龍馬くんの誕生日には、毎年。2人で、お墓参りに行く。お酒と、コスモスをもって。
「仕事、頑張ってね。」
「雅もな!」カバンには今も、あの時貰ったキーホルダーを2つ。ぶら下げている。
「暴行の現行犯。署まで来てもらう。」少年課は、大人を相手するよりも大変。だけど、犯罪を犯してしまう子供たちは、ほとんどの子が、虐待。差別。ストレス。そんなのを抱えている。犯罪だけじゃない。いじめ。うつ。精神的病気を抱えている子がじさつしようとしてしまうこともある。だからこそ、俺は、ギリギリで手の届く、警察官をしている。龍馬くんが受けていたこと。それが少しでもなくなるように、お節介かもしれない。だけど、ちょっとでも、傍にいてあげられる、仕事をしたい。
『頑張ってね。』
お墓参りに行くと、龍馬くんがそう言ってくれていく気がする。
「カンカン!判決。被告人は無罪とする!」弁護士の仕事は大変だ。色々な所へ聞き込みへ行ったり、覚えることも沢山ある。だけど、裁判が終わったあと、
「ありがとうございます。ニコ」依頼をしてくれた人達が、俺のした事で笑顔になってくれるのが本当に嬉しい。それが、仕事をする上でのモチベになっている。大変だし、辛いし、すごい依頼をしてくる人もいる。だけど、これが俺の仕事。依頼人の笑顔が、何よりも、嬉しい。
『お疲れ様。』
龍馬くんのお墓参りに行くと、どう言ってくれている気がする。
今の生活も楽しいだけど、ふと思ってしまう。
もう一度、貴方と笑いたいと、
END
終わってしまった。思ったより早く終わりました。
最後まで見ていただき本当にありがとうございます!このシリーズの総いいね数。何と500を越えていたんです!本当にたくさんの人に見ていただいていたんだなぁと思いました!
これからは、受験勉強が大変になってくるので、中々投稿出来ないかもしれないです。でも小説書くの楽しかったので、合間を見て投稿します!
次はチャット系にしようと思っています。二次創作的な物は作る予定が無いので、すいません。これからも引き続き、豆腐ぬんをよろしくお願いします!
長くなってしまい、すいません、