ガラガラ
ドアを開けた瞬間僕は目を見開いた。そこには司くんと東雲くんが抱き合っていた
「司、、く、ん」
「る、類!あっ、こ、これは」
僕は必死に弁解をする司くんをただ茫然と見ていた。司くんの弁解なんて耳に入ってこなかった。ただ大事な司くんを奪われたという事だけが頭の中でぐるぐる回っていた。
なんでなんでなんでなんでなんで
なんでこんなことになったんだ僕はただ司くんを愛していただけなのに‼︎こんな事司くんはするはずがない。なら先に仕掛けたのは彰人くんの方だ。それなら彰人くんに同じ事をすれば良いだけ確かあの2人は付き合っていた筈だ。なら明日からいや今からでも出来る。僕は屋上へ向かった。
ー屋上ー
「やあ青柳くん奇遇だね?」
「!神代先輩奇遇ですね先輩も景色を見にここへきたんですか?」
「いや、青柳くんに用事があってここなら青柳くんがいる気がしてきてみたんだ」
「俺に、ですか?」「そう、青柳くんに。ちょっと見て貰いたい物があってね、これなんだけど」
そう言って僕は司くんと東雲くんが抱き合っている写真を見せた。
「なん、ですか、これ」
怒りが混じったような困惑した顔をしながら写真をじっと見つめる。
「これさっき東雲くんの教室を訪ねた時に撮った物なんだけど、青柳くんに見せたら可哀想だし、でも隠したまま君が傷つくのが見たくなくて見せたんだけど確か東雲くんって青柳くんと付き合ってたよね?」
「はい、でも彰人がこんな事、どう、して」
今にも泣き出しそうな声色で言った
「僕にもわからない。でも青柳くんの辛い気持ちはわかるよ可哀想な事してしまったねすまない」
そう言って僕は青柳くんを抱きしめた。青柳くんは何も言わずに僕と抱き合った。
ー次の日ー
一年生の教室の廊下の前
「!冬弥お前探してたんだぞ昨日練習にもこねぇでどこ行ってたんだよ」
「・・・」
「おいなんとか言えって」
乱暴に冬弥の肩を掴む。
「ちょっと東雲くん、僕の恋人に何をしてるんだい?」
そう言って神代先輩は冬弥の肩を掴んでいる手を引き剥がす。
「・・・は?あんた今なんて?」
怒りを含んだ声で神代先輩にそう言う
「聞こえ無かったのかい?僕の"恋人"に何してるんだと言ったんだ」
「あんた、冗談もほどほどにしてくださいよ冬弥は俺の恋人だ」
「こちらこそ冗談はほどほどにしてくれるかい青柳くんは僕の恋人なんだから。ね、青柳くん?」
「はぁ?馬鹿なこと行ってんじゃねぇよ!冬弥お前は俺の恋人だよな?」
「、、、彰人、もう俺は彰人の恋人じゃない正直彰人には失望した。彰人、この写真見て俺はどう思ったと思う?」
「こ、これは、これは司先輩が、」
「浮気をした挙句司先輩のせいにして、俺の恋人はこんな奴だったんだな」
「ち、ちが、」
「なにが違うんだ!俺は彰人を愛していた。なのになんで、、なんで!俺が悲しんでいる時彰人は、何をしていた?ただいつも通りに小豆沢や白石と練習をしてその間俺がどんなに苦しかったか知らないくせに!」
泣きながら冬弥は俺に訴える。
違う本当は冬弥の為に全部した事だった。だから司先輩とあんな事をしたんだ。けど、結果的に最悪のことになってしまった
「冬、、や」
「青柳くん、大丈夫だからねこっちにおいで?」
神代先輩がそう言うと冬弥は神代先輩に抱きついて神代先輩と行ってしまった。俺はただ茫然とその光景を見ていた。
コメント
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ぁあぁぁぁ…全員救われてくれ…