ー第3研究室ー
「失礼します。」
瞬先輩「ん?おぉ、にこか」
そこには血まみれの人外と、凶器(実験道具)を持った瞬先輩が居た。
「あ、実験中でしたか。出直しますね。」
瞬先輩「いや、大丈夫だぞ。どうした?」
「いえ、資料ができたので提出しに来ました。」
瞬先輩「あぁ、ちょっとまっててくれ」
と実験を再開させる瞬先輩。それを椅子に座り、眺めている私。なんともシュールな…と思いながら、横にある資料を見ると実験対象者の人外は能力が再生だと書いてある。
推測するに、その再生がどこまでの痛みに耐えられるのかを実験している…と思う。
瞬先輩「ふぅ、」
「あ、終わりましたか」
瞬先輩「あぁ、待たせて悪かったな」
と謝る瞬先輩に資料を渡す。
「どうですか?」
と言う私の質問に答えず、しばらく黙り
瞬先輩「…お前って、ポンコツだよな。」
と、突然言い出す瞬先輩に少し苛立ちをおぼえて
「…なんでですか?」
瞬先輩「ここ、誤字ばっかだしいまいちピンとこないし」
ダメ出しを言い始める瞬先輩をよそに帰ろうとすると
瞬先輩「おい、何帰ろうとしてんだ」
と声色だけで分かる怒りに私は少し怯えながらも
「いや、もう資料も出しましたし…私も仕事があるので」
瞬先輩「お前、帰っても仕事せずにスマホいじってんじゃん。バレてねーと思うなよ」
「い、いや」
と、私が言い訳を始める前に地面からツタが生えてき、私の手足を拘束し出した。
「は?ちょ、ちょっと!」
瞬先輩「お前、俺の能力知ってるか?まァ特別に教えてやる。俺の能力は…