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物語始まる前に失礼します。
この話から、男性妊娠要素が含まれます。
苦手な方はお引き取りをお願いします。
この要素が含まれない、ENDを見たい方はコメントで教えてください。
喜んで書きます。
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「ソファに向かおうか」
「すいません、」
僕は立とうとする。
「立たなくていい、ちゃんと捕まっててな」
唯月さんは僕のことを抱え、ソファに向かった。
唯月さんは僕の事を優しくソファに降ろす。
「陽向、どこか悪いのか?」
唯月さんはとても心配そうな目で僕のことを見つめる。
僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「いや、多分そういうわけじゃ、」
「何か、心当たりがあるのか?」
僕はコクッと頷く。
そして、僕は心当たりのあることを話す。
「分かった、ドラッグストアに行ってくるから待っていてな」
唯月さんは僕の話を聞いた後、そう言いながら部屋を出て行った。
この部屋に一人きりになったのはあのヒート以来だ。
いつもは大好きなこの部屋が今はとても孤独に感じる。
…ああ、早く帰ってこないかな、
「ただいま」
「あ、おかえりなさい、」
唯月さんは息を切らしている。
相当、急いだんだろうな、
「これでいいか?」
ビニール袋に入っているのはほかでもない、男性用妊娠検査薬だ。
「はい、大丈夫です、」
僕はビニール袋を持つ。
「では、行ってきます」
陽向はトイレへと向かった。
俺はその場にしゃがみこむ。
俺はこの家に来た陽向をすぐさま問い詰めた。
昼、華恋さんと一緒に居たから。
今思えばくだらない理由だ。
そんなくだらない理由を陽向はしっかりと聞き、弁明をして俺の事を慰めてくれた。
それから、コーヒーを淹れようとしてくれた。
俺の怒りは消え、陽向のコーヒーに心を奪われようとしていた。
その時だった、
食器が割れるような音がし、陽向の元へ行くと陽向がうずくまり、悶えていたのだ。
そして、落ち着いた頃、俺が何か心当たりがあるかと聞くと妊娠しているかもと言ったのだ。
俺はその言葉を聞き、とても嬉しく思った。
でも、その気持ちを前に出すことはしなかった。
もし、そうじゃなかったら陽向は落ち込んでしまうだろうから、俺はあえて普段通りを演じていた。
そうこう思っていたら、陽向が帰ってきた。
僕の手元には検査結果が出たキットがある。
そこには【陽性】と書いてあった。
僕の身体に唯月さんとの子供が宿っていると考えるととても嬉しくなる。
でも、僕の感情は嬉しいだけではない。
この世には子供を望まないような人も居る。
もし、唯月さんがそのような人だった場合どうなるのだろう。
僕は嬉しさと不安を胸に抱えながら唯月さんの居る部屋に向かった。
「唯月さん、僕、」
僕は涙をグッと抑え報告しようとする。
その時、唯月さんは僕の事を優しく抱きしめた。
「どんな結果でも、陽向の事は嫌いにならない」
その言葉で僕の心は軽くなり、重い口を開く。
「僕の身体には今、唯月さんとの子供が居ます」
唯月さんは僕の目を驚いた表情で見つめる。
その表情は段々と明るくなっていく。
「本当か!?」
「はい」
その瞬間、僕は高く持ち上げられていた。
「やった!陽向!ありがとう!」
「本当ですか?」
「ああ、嬉しい!」
僕の目からは安堵の涙が流れていた。
「でも、まだ病院に行っていないから、」
「じゃあ、行こう!」
「え?」
「どこの病院にする?」
唯月さんは今まで見たことがないくらいに嬉しそうな表情をしていた。
そんな、唯月さんを見ていたら僕まで明るい気持ちになってきた。
「どこにしましょうね!」