「あれ、深登来たんだ」
「来ますよ、体調も万全なんで!」
「あーそう?」
「んでシノンさん要件は?」
魔王招集は1人の希望があれば自由に招集できる。
「それが…私の領土にちょっとした問題が発生してちゃって、」
「どんな問題ですか?」
「なんか深登を名乗って住民からものを取ったり迷惑行為を繰り返したり…」
「……」
「カイト、怒ってる?」
「少しな」
レオン様、聞かなくても分かるでしょ。
なんか結構ムカついている。
「おーいカイト、深登、ハルト〜魔力抑えられてないぞ〜。あと深登お前の魔力特殊過ぎてゾワゾワするからやめろ〜」
『あ…』
「続けていい?そーゆーやからを無くすためにちょっと協力して欲しくてね、深登いい?」
「もちろん。私の名前で悪さされても気分が悪いだけですから…」
「み、深登さん!?」
「深登はここの部屋を使ってね」
「ありがとうございますシノン様」
私は会議から半日でシノン様の御屋敷に着いた。
カイト様とレオン様の屋敷は距離が少し近かったけれどシノン様の御屋敷はその倍以上だった。
「あ、あと深登。外に出るときは私も行くから呼んで」
「わかりました」
「じゃ、あとは好きにしてて、夜ご飯は誰かが呼びに来るから」
「はい。」
やっぱりこの世界で1人は少し暇だ。
現実はゲームやスマホがあって何とかなっていたけど。
「魔人召喚」
「お初にお目にかかります。ご主人様。私の名前はスイと申します。どうぞお見知り置きを。」
ほんとに出てきちゃった。
見た目は全体的に青っぽくて綺麗な顔。抜群のスタイル。
背中には天使の羽。
「始めまして?スイさん。名前は深登。」
「敬語はお辞め下さい。早速ですがご要望は」
「んー、じゃあ私とお友達になってくれる?」
「喜んで。」
「少し話し相手になってくれる?」
「はい。」
あれから2時間ほど経ち、夜ご飯の時間だ。
「えっと、深登この子は?」
「申し遅れました。シノン様。私はスイと申します。深登様にお仕えさせていただいております。」
「まー、そーゆーことです。」
「なるほどね。でも天使って、どんだけ魔力が異質なんだか。」
「あはは。」
「さ、食べましょ。」
「明日、王宮に行ってみない?」
「王宮?」
「私たちの領土は皇帝陛下から貰ったものなのよ。つまり私たちの上司みたいなものよ。」
「そんな方いたんですね。わかりました。王宮ですね。でも私王宮に着ていく服ないですよ。」
「じゃあ私のを貸すわ。今から部屋に来て。」
「はい。」
「…貴方スタイルやばすぎない?」
「そうですか?」
「自覚なしか…!。私の服じゃサイズが合わないわ。スイ、なんか持ってない?」
「これとかどうでしょう。」
出てきたのは制服のようなもの。
赤色でかっこいい。
「いいじゃない、これにしましょ」
「わかりました。」
「じゃあ早くお風呂入って寝なさい。朝早いわよ。」
「はーい」
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