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今日は久々の休みだ。一人愛車とドライブにでも行こうと思っていた。
微かに開いたカーテンの隙間から朝日が顔を照らし、自然に目が覚めた。
「はぁあ…何、この体の重さは。」
まさか、風邪じゃねぇよな。密かに今日のドライブを楽しみにしてたんだ。最悪だ。
いや、でも体温を測ってみなければ分からない。朝起きたばかりだからかも知れない。
「ちっ…はー、、」
舌打ちと溜息をして、体温計を探す。
俺はどうも部屋の掃除が苦手だ。体温計なんて滅多に使わないからな。
「ん”ー…あ、あった。」
体温計を持って部屋に戻る。その時だ。
「い”ったい、…はーー…!!!」
右足の小指をギターにぶつけた。
ただでさえイラついているのに、小指をぶつけたせいでイラつきが一段と増した。
「朝からなんだよ。ついてないな。」
体温計を小脇に挟む。イヤな予感しかしない。
予想は、38℃といった所か。そう考えていたらピピピピ…となった。
体温計のちっさい画面に(38.5℃)と映し出される。そんなの分かっていた。これじゃあドライブに行けねぇじゃねぇか。
ベッドに倒れ込む。取り敢えず食材調達しなければいけない。今日オフなのは誰だ。ん、皆じゃねぇか。林檎さんも仕事。わっちも仕事か。としちゃんに連絡しよう。
「としちゃん、おはよ」
『ん!!おはよー浮ちゃんどーしたの??』
「熱出た。ちょっと食べもん買ってきてくんね?」
『りょーかい!じゃっ、いってきまーす!!』
「ん、お願いね。」
としちゃんはいつも元気だ。そして何時も優しい。器が広いんだろうなー。なんて考える。
俺にもその優しさを分けて欲しい位だ。
「あ”ー…わっちに会いたいな。」
何言ってるんだ俺は。でもそれは本心に違いない。
わっちを意識し始めたのはいつからだろうか。
あの人と恋人同士になりたい、とか。抱いて欲しいと考えるようになったのはいつからだ。
ピアノを弾く姿、話してる時の横顔が凄く綺麗で、ついつい目を惹かれて。
俺だけに優しくして欲しい。特別扱いして欲しい。そんなんじゃ、としちゃんみたいになれねぇな。
そう考えながら、俺は静かに夢の中に沈んで行った。
—————すべて、熱の所為—————-
「あ”ー、暇だなー。パンケーキでも食べに行こっかなー。」
仕事が延期になり、突然オフになった。
何も予定がないからパンケーキを食べに行くか、家で休むかを選んでいたところ…
『あっ!!わっちぃー!!』
そんな中街を歩いていたら綴ちゃんらしき人が手を大きく振っているのを見つけた。
「としちゃん、こんなとこで何してんの。」
『ごめんねわっち、急用入っちゃった!これ、浮ちゃん家に届けてくれない? 』
そう言われ、大きめの袋を渡される。
「えー…いいけど。ん、冷えピタ、葱、ゼリーにうどん、浮ちゃん風邪引いた?」
『さっすがわっち!そうなのよー、だからお願いねっ!』
「まぁ、いいか。」
『ほんとっ!?ありがとうわっちっ!!』
思い切りハグをされ、としちゃんは何処かに走って行った。
「さて、行きますか。」
ピンポーンと家のチャイムが鳴る。としちゃんだろうか。起きていて良かった。
「あーい。」
『俺、伊澤。』
え、何でわっちが!?!?と一瞬頭がバカになった。取り敢えず家に入れないと。
「熱出たっ、!!1人でドライブ行こうと思ったのに。てか待って。としちゃんは何処に行ったの。」
「急用入ったんだって。てか 暴れるなよー!!大丈夫なのかー?帰るぞー??」
「大丈夫じゃない。だから傍に居て。」
「ん、わかった。」
いつからだろうな、浮ちゃんの事を意識し始めたのは。気づいた頃にはあいつと付き合いたい、抱きたいと考えるようになった。そう考えているのに、男同士だからだとか、メンバーだからとか、色々な考えが頭をよぎる。
ギター弾いてる時の顔や手に、ついつい目を惹かれて。 そう考えていると、浮ちゃんから顔を覗かれた。
「ねぇ、何考えてるの?」
「いや、なんでもない。ゼリー食べる?」
「急だなぁ。食べよっかな。」
「ん、はい。」
「なー、食べさせて??あーん」
「自分で食べれんだろ。ん、あーん。 」
そうやって小さい口を開けてゼリーを食べて。メンバーをそんな 目で見たくないのに。 熱で顔が赤いせいか、妙にエロく見える。
「ん、美味かったー。薬飲も。」
「はい、薬。」
「あざーす。よし、薬飲んだから少し寝るかー。」
「寝なさい。傍に居てあげるから。」
亮介をおぶって寝室に向かう。軽いな、なんて思いながらベッドに寝転がせる。ほんのりと火照っているその顔が俺の気を誘ってくる。
「啓太郎、おやすみ、、」
「亮介、おやすみ。」
本名で読んでくるなんて反則じゃないか。
もう無理だ。亮介を起こさないように、自分を癒そう。
亮介が寝てるベッドの縁に座り、既に熱を持っているソレを握ったら上下に動かすだけだ。
「ふ…はぁ、亮介、」
今すぐに亮介の顔にかけたい、とか考えてた時だ。亮介が目を覚ましてしまった。
「ふわぁ、啓太郎、何してるのー?」
亮介が眼鏡をかけてこっちを見てくる。
あぁ、どうしよう。我慢出来ないかも。
亮介を押し倒し、だらしなく開いた唇にキスを落とす。舌を絡めながら、亮介のズボンを脱がし、床に投げる。
「ごめん、亮介。許してくれ。」
「ん、なぁに、ふぁっ、ちゅ、ん、ちゅぅ、」
「かあい、ちゅ、ちゅぅ、えっち、」
「だめです、ん、はぁ、…」
キスを交わしただけで、亮介は腰をゆらゆらさせて、はふはふと苦しそうな呼吸をする。それだけで爆発しそうになる。
「なぁ、襲ってもいいか。?」
「…いいよ、襲っても。わっちとしたかったから、だから嬉しい、。遠慮なく激しくしていーよ…。 」
“遠慮なく”だって。しかも、俺としたかったって。夢、嘘じゃないよな。
「なぁ、亮介、後ろでも気持ちよくなれる?」
「…あんたとしてるの想像しながら、ディルドでしてた…。」
「ふっ、、何だよ、誘ってるだろ、病人の癖に。」
「熱の所為だよ。全部熱のせい。壊して?俺のこと。」
「っ…、」
はち切れそうな気持ちになったのは何時ぶりか。下半身が痛いくらいに膨張している。
でも、亮介には痛い思いをさせたくない。
「いつも、何で解してるの?」
「おもちゃで、。」
「そのおもちゃ、何処にあるの?」
「はい、これでいつもしてんの。ディルド、。」
「結構デカくね…?こんな細い体に全部入るの?」
「入るよ。これで、潮吹き出来るようになったの。」
そんな自慢げに言われても。まぁ、このディルドでどうなるのか、一目見てみたいと思ってしまった。
「ん、入れるよ?」
「いいよ、早くいれて、? 」
ぐぷぷ…という音を立てて、亮介の中に入ってゆく。
「ぁんっ…、んんっ、おっきぃ、」
「うわぁ…えろ、気持ちいの?」
「は、 あっ…きもちいっ、….。 」
亮介の目を見つめる度に、真っ赤に染まる表情。それがまた居た堪れないくらい可愛くて、俺の中の支配欲がこれ迄にないくらい大きくなっていって、気づいたらディルドを激しく動かしていた。
「あ”、やぁっ、もむり、!!ひっあ、あ、も、…イ”ッ、くーー!!」
細い腰を高く上げ、身体をぶるぶると震わせてから俺の手に潮を吹く。こりゃまずい。ヤバい。もっと、めちゃくちゃにしたい。
「はぁ、はー…、わっち、俺、えっちでしょ、?♡」
「何、その煽る様な口調。ん、でもまだ挿れるのはお預けな。 」
「何それ、も、入れて欲しいのに。」
「じゃあ俺の舐めてよ。そしたら入れてあげるから。」
「舐めてあげるから絶対入れてね?」
「勿論。」
そういうと亮介は四つん這いになって、俺のを舐め始める。何だこいつは、舌使いが上手すぎる。時々上目遣いでこっちの表情を見てきて。
手馴れている。
「わち、きもちい?♡」
「ふ、はぁ…きもちーよ、。」
ここで一発責めてやろうと高く上げている小さい尻をぱちんと叩いてみた。
「ん、ひゃあっ、!らめ、!」
「ふーん、ドMなんだ。そんな風には見えないのに。」
「ふっ、叩いてあげるから。ちゃんと舐めろよ。」
「や、ぁっ!叩いちゃだめっ、んぁっ、!♡」
「ふふ、ちゃんと舐めれて偉いじゃん。」
「啓太郎の大っきくて舐めれない、♡」
「ん、大丈夫、ちゃんと舐めれてるよ。ふっ、はぁ、急に責めるなよ、、 」
「ふ、早くイけよ…!!」
「くっ、ぁ…イ”っ、く、!」
「も、お口に出さないで、。 ん、おいひぃ、」
「ごめん。ふふ、可愛い、」
「見てー?俺の舌わっちの精液だらけ。」
「そんな淫乱だったっけ…。」
「淫乱だよー。ねー、早く入れてよ。ちゃんと舐めたよ?」
「そうね…。あれ、さっき尻叩いたとき亮介イったの?」
「なーんだ、バレてないと思ったのに!」
そう油断している隙に挿れたら亮介はどういう反応をするだろうか。
「ん”ぁああーっ!♡きゅーに入れちゃだめ!」
「油断してる方が悪いんでしょ。」
ずるずるとギリギリまで抜いては、また奥まで挿れて を繰り返して。セックスなんてそうそうしてないから腰の動きぎこちないなとか思って、でも止まらないから腰振って。
「あんっ、あっ、あっ、あっ、!」
顔があっという間に蕩けて、髭がないからか可愛い口元がぽあっと開いていて。一突きする度に聞いた事のない淫靡な声が出ていて。
「ふっ、そんなに気持ちいか。」
「あ”ぁあっ、けいたろっ、けいたろ、」
「亮介っ、亮介、好き、」
「ィ、一緒にイきたいっ、」
「はっ、一緒にイこっか、♡」
ラストスパートだ。俺の名前を何度も呼ぶその男の足が、俺の腰に絡まっていくもんだから。
求められてるもんだな。俺も。
「ん”っ、イ”く、っ!!」
「あ、ぁ…くっそ、も、出るーー、!」
俺は彼の中で果て、亮介も自身の腹の上にうっすらと精液を出した。
「ふー、ぁ、わっち、好き、」
「はは、俺も好きだよ、亮介、 」
お互い自分の本音を零しながら、2人で抱きしめ合いながら夢の中に沈んで行った。