テラーノベル
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僕は中島敦。毎日鏡花ちゃんのおかげで、規則正しい生活を送っている。昨日の豆腐料理も美味しかった!あははははは!幸せだ!
はあ….、
敦「国木田さん…。」
国木田「ああ…。」
敦「僕、今日も幻覚見てるんですかね?」
国木田「そうかもしれん。」
敦「国木田さん…。明日、嵐かもしれないです。」
国木田「ああ…。手帳に明日は嵐と書いておこう…。」
そう、僕は最近幻覚を見続けている。幻覚は園長先生だけで良いっていうのに。ははっ!
鏡花「二人とも….太宰さんが仕事してるだけ。」
与謝野「騒ぎすぎじゃないかい?」
敦「だって!あの太宰さんが仕事してるんですよ!?しかも!今日だけじゃなく、1週間前から!」
国木田「信じられん!あの太宰だぞ!?」
そう、あのサボり魔の太宰さんが、一週間前から、仕事を真面目に取り組んでいるのだ。幻覚に違いない。遅刻癖はいつも通りだが、早く帰ることも何日かあった。幻覚じゃなきゃ絶対におかしい。それに、
敦「太宰さん。頬、またぶつけたんですか?」
太宰「そうなのだよ!また 新しい自殺法で失敗してね!いやー!まさか、蒟蒻で怪我するなんてね!」
敦「今度は蒟蒻なんですか…?」
今日も自殺に失敗してほおにガーゼをつけてる。 太宰が真面目に働き始めるようになってから、怪我も増えるようになった。自殺で失敗するのは珍しく無い。だが、ずっと怪我をしっぱなしなのはおかしい。みんなも薄々気がついている筈だ。
太宰「じゃあ、今日の仕事終わったから、帰るね!グッド・バイ! 」
国木田「太っ! 」
与謝野「…乱歩さんが出張中じゃなければ、推理して貰えたのにねぇ。」
敦「!矢張り、おかしいですよね!? 」
鏡花「おかしい。」
国木田「あの怪我にあの行為…。乱歩さんに早々に推理して貰おう。」
ナオミ「兄様!今日のご飯は何になさるの?」
谷崎「んー、前はハヤシライスだったからカレーはどうかな?」
ナオミ「そうしましょう!まずは、ルウですね!調味料コーナーに行ってきますわ!」
太宰「……、どのルウがいいのかな…。」
ナオミ「あら!太宰さんじゃありませんか!」
スーパーで見かけるなんて珍しいですわ。
太宰「…ナオミちゃん!谷崎家も今日はカレーかい?いやぁー!いいねぇ!私の家もカレーにしようと思ってね!ナオミちゃんはどのルウがおすすめかい?」
ナオミ「そうですね…これなんか王道ですね!」
太宰「じゃあこれにしてみるよ!辛口っと!」
ナオミ「あれ?太宰さん、辛いのオッケーでしたっけ?」
太宰「うん!たまにはね。ありがとう、またね!」
ナオミ「…また怪我してた。」
太宰「ただいま。今日こそ美味しいカレーつくるね。」
私はそう言って、野菜を丁寧に切りはじめた。
ちゃんと説明書通りに。最初の時みたいにならないように。 もう彼は、「友人と断言できた」あの時みたいに食べてくれないから。
太宰「出来たよ。はい、…美味しい?」
彼は一口食べた後、皿を私に投げつけた。
バリンッ!
「…不味い。」
太宰「そっか…。ごめんなさい…。」
パシッ!
太宰「っ!」
「太宰。こんな不味いカレーしか食えない俺の気持ちがわかるか?」
パシッ!
「またあのカレーを食べれない俺の気持ちがわかるか?」
パシッ!
「お前に俺の気持ちがわかるか?」
バシッ!
「….友人失格だ。」
ドガッ!
「ごめんっ!グス、ごめんっ…ごめんなさいっ」
「今日もだ。行くぞ。」
そういって、また寝室に連れてかれる。もう彼は彼じゃ無い。でも…。
「許して、織田作。」
どうしてこんな事になったのだろう?
はい。今回は以上です。初めての小説and投稿で、緊張しますが、楽しんでいただいたら、幸いです。もし続きが欲しい等のコメントがきたら2話目を投稿したいです!もしかしたら、我慢できなくて投稿しちゃうかもしれないけど。 いやー夏休みの宿題の量やべーです。
ちなみに作者は太受けが好きです。
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