〜続きNo視点〜
紫花「このページを見て下さい」
紫花はしおりを捲りと或るページを皆に見せた
恋奈「何々?班員が拉致られた時…
なんだこの頁(ページ)!」
敦「普通此処まで想定されているしおりなんて見た事無い…」
渚「あはは
殺せんせーおそろしくマメだから何でも書いてあるよ
京都で買ったお土産が東京のデパートで売ってた時のショックからの立ち直り方とか」
杉野「何手先まで想定してんだよ!!」
みさき「鴨川の縁でイチャつくカップルを見た時の淋しい自分の慰め方とか」
杉野「大きなお世話だ!!」
キブシ「あっ…はは…
でも今すべき事がちゃんと書かれてる…
多分大丈夫!
皆さん,茅野さんと神崎さんとアイを助けに行きましょう!」
9人はページに書かれた場所へと向かった
〜No視点終了〜
〜アイ視点 潰れたバー〜
茅野「…神崎さん,そういえばちょっと意外
さっきの写真,真面目な神崎さんもああいう時期あったんだね」
神崎「………うん
うちは父親が厳しくてね
良い学歴いい職業,良い肩書きばかり求めてくるの
そんな肩書生活から離れたくて名門の制服も脱ぎたくて知ってる人がいない場所で格好も変えて遊んでたの……
…バカだよね。遊んだ結果得た肩書は「エンドのE組」
もう自分の居場所がわからないよ」
『其れは違…』
僕が言葉を掛けようとした時不良がやって来た
ふざけんなよ糞が
リュウキ「俺等と同類(ナカマ)になりゃいーんだよ
俺等もよ,肩書とか死ね!って主義でさ
エリートぶってる奴等を台無しにしてよ…
なんてーか,自然体に戻してやる?みたいな
良いスーツ着てるサラリーマンには…女使って痴漢の罪を着せてやったし
勝ち組みてーな強そうな女には…こんな風にさらってよ,心と体に二度と消えない傷を刻んだり
俺等そういう教育(あそび)沢山してきたからよ
台無しの伝道師って呼んでくれよ」
茅野「さいてー」
カエデちゃんは小さくそう云った
しかし不良の耳に届いていてカエデちゃんの首を絞めようとした
僕はカエデちゃんに体当たりをかまして代わりに絞められる
『ぐっ…ぅ…』
リュウキ「いい子ぶってるのか!」
茅野「桜庭さん!」
其の時ギィ…と扉が開いた
リュウキ「お,来た来たうちの撮影スタッフがご登場だぜ」
だが入って来たのはボコボコにされた不良とみぃちゃん達
そして…ゴーゴリ君
ヱ?ゑ?
何で居るの?!
リュウキ「!?」
ゴーゴリ「修学旅行のしおり1243頁(ページ)!
班員が何者かに拉致られた時の対処法!
犯人の手掛かりが無い場合まず会話の内容や訛りなどから地元の者かそうで無いか判断しましょう!」
キブシ「地元民では無く更に学生服を着ていた場合は1244ページ
考えられるのは相手も修学旅行生で旅先でオイタをする輩です」
茅野「皆!!
…と,もしかして権藤先生?!」
え”?!権藤先生の正体ゴーゴリ君だったの?!
あ,でも云われてみれば慥かにゴーゴリ君要素あったわ!
どげして僕は気付かんかったんや!
リュウキ「なっ…てめぇらなんでココがわかった…!?」
敦「土地勘のないその手の輩は拉致した後遠くへは逃げない近場で人目に付かない場所を探すでしょう
その場合は付録134ページへ
先生がマッハ20で下見した…
拉致実行犯潜伏対策マップが役立つでしょう」
神崎「……!!」
紫花「其れにしても…凄いですね此の修学旅行のしおりは
完璧な拉致対策です」
キブシ「修学旅行のしおりは持っておくべきですね
こんなにも重たいので持ち歩きたくはありませんけど」
不良「(ねーよそんなしおり!!)」
カルマ「…で,どーすんの?
お兄さん等こんだけの事してくれたんだ
あんた等の修学旅行はこの後全部入院だよ」
リュウキ「…………フン
中学生(チューボー)がイキがんな」
ドガドガドガ
何人かの気配が近付く
でも此の気配は〜?
リュウキ「呼んだいた友達(ツレ)共だ
これでこっちは10人
おまえらみたいな良い子ちゃんはな見た事も無い不良共だ」
だけど入って来たのは坊主にされてグルグル眼鏡を掛けている男達
そして殺せんせーと中也さん,姐さん,鐵腸さん,条野さんだ
中也「不良なんていやしねぇよ俺等が片付けちまったからなァ?」
条野「貴方達を誘拐や性的暴行などの疑いで逮捕します
嗚呼,証拠はありますので云い逃れは出来ませんよ」
鐵腸「お覚悟」
刀出すな銃刀法違反守れ軍警!
『殺せんせー遅いっ
お陰で首絞められたじゃんっ!』
殺せんせー「遅くなってすみません
この場所は渚君達に任せて…他の場所から尾崎先生達としらみ潰しに探してたので」
恋奈「…で,何其の黒子の様な顔隠し」
殺せんせー「暴力沙汰ですのでこの顔が暴力教師と覚えられるのが怖いのです」
姐さん達は普通に顔隠ししてないのに
チキンだ!
殺せんせー「渚君がしおりを持っていてくれたから…
先生達にも迅速に連絡できたのです
この機会に全員ちゃんと待ちましょう」
リュウキ「……せ,先公だとォ!?
ふざけんな!!ナメたカッコしやがって!!」
ゴーゴリ「ふざけんな,は此方の台詞なのだけれど」
カチャリ,とゴーゴリ君は不良達に銃を向けた
え,本物?!
いやアレよく見れば対先生弾の入った銃だ
本物かと思ったわ
不良達が怯んでいる間に殺せんせーが不良達に何かをした
殺せんせー「ハエが止まるようなスピードと汚い手で…
うちの生徒に触れるなどふざけるんじゃない」
ゴーゴリ君は銃をしまった
リュウキ「……ケ,エリート共は先公まで特別製かよ
テメーも肩書で見下してんだろ?
バカ高校と思ってナメやがって」
『別に私達はエリートなんてもんじゃ無いよ』
僕は静かにゆっくりと口を開く
『慥かに私達は名門校の生徒だけどさ
学校内では落ちこぼれ呼ばわりされクラスの名前は差別の対象になっているの
だけど,私達は其処で“様々な事”に前向きに取り組んでいる
君達の様な他人を水の底に引っ張る様な真似はしないよ
学校や肩書なんて関係無い
清流に棲もうがドブ川に棲もうが…
前に泳げば魚は美しく育つ』
神崎「………………!!」
御免ね殺せんせー!台詞奪った☆
殺せんせー「桜庭さんに言われてしまいました…
さて,私の生徒達よ,彼等を手入れしてあげましょう
修学旅行の基礎知識を体に教えてあげるのです」
奥田ちゃん,渚君,杉野君,カルマ君,みぃちゃん,キブシ,敦,恋奈,紫花が不良の後ろに周り頭を思い切り殴った
神崎ちゃんを見れば災難な目に遭ったというのに吹っ切れた顔をしていた…
元は殺せんせーの言葉だけど,僕の言葉で親の束縛の鎖が少なくとも取れていたら嬉しいな
コメント
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刀出すな銃刀法違反守れ軍警でw笑ってしまいましたw