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しばらくして、冬休みになった。あたしは受験のために東京に行った。
先生は誕生日が二月だから、プレゼントを買おうと小洒落た店に入る。少し早めの、誕生日プレゼント。
どれも高くて高校生には手が届きづらい値段だけど、ひとつ、あたしでも買えそうなものを見つけた。
星屑のペンダント。
先生とお揃いにしちゃおう。
十二月の東京は、寒かった。
イヤホンを付けながら、卒業式が終われば、あたしと先生の思い出は消えちゃうのかなあとか。考えながら、気づけば路地の真ん中で、あたしだけが濡れていた。
街の騒音もミュートされて、優しい声とギターの音だけがあたしを包んだ。
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