この世界は光と影でできている。
長年、光と影は争ってきたが、ある日突然両方の長が和解したことによって世界は1つになった。しかし、長以外の光と影達は納得できなかった。そして、また争いが起きた。両方の長は暗殺され、いよいよ歯止めが効かなくなってきた頃、1人の人間がこう言った。
「世界を分ければいい。光と影で分けるんだ。」
光と影は世界を分けるためにこの時だけ協力をした。 世界に大きな壁1つが出来上がった。世界は2つになった。しかし、問題は残る。そもそもの争いの原因が昼と夜の長さの違いによるものなのだ。この世界は昼が長く、夜が短い。
明かりに強い光。
闇に強い影。
明かりに弱い影。
闇に弱い光。
動きに制限がかかるため、光は日が出ている時に働き、影は日が沈む後に働き、社会を回していた。しかし光にとって、このことは不平等で、辛く大変なことであった。やがて光は自分達の怒りを影にぶつける。
「いいね。影は。休みが長くて、働く時間も短くて。」
影は、自分達は好きでこうしてるわけではないのにこのように言われることがとても不快だった。
「いいじゃん。その分金稼げてさ。」
そして、その言葉がさらに光を不快にさせた。
やがて、ただの口論が殴り合いへ発展し、全ての光と影を巻き込んで戦争になった。
壁のお陰で戦争は終わった。しかし、夜が短く影の行動は制限され、影だけで影の世界を回すことはほぼ不可能。光ならば闇の中でも明かりさえあれば行動の制限は弱まる。しかし影はそうはいかない。大きな壁のように大きな天井を作る案もでたが、それこそ影だけで成し遂げることはできないだろう。
ここで壁を作ったことによる問題とは影による光の拉致問題ということだ。昼も夜も明かりさえあれば行動の制限はかからない。そんな光。社会を回すには光の存在は必要不可欠だ。影は光と協力など2度としたくない。なら、と。影は光を拉致し、社会を回すための原動力とし永遠に働かせ続けることを決めたのだ。やがてはじめの光にが拉致された。リーブス・ラ・ノースという男だ。そして次々と壁の近くの集落の光は全て影に拐われた。彼らは今も煌々と輝く施設で影の奴隷のように働かされているー。
コメント
0件