テラーノベル
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夕方。
仕事がひと段落して、休憩しようと
屋上へ行く。
ガチャ
『…あ』
思わず声が漏れた。そこには、柵に手をかけた
白岩先輩がいた。
👑「…ん?あ、◯◯さん。」
少し横目でこちらをみる先輩。
夕陽を浴びた横顔が綺麗すぎて、つい見つめてしまう。
👑「なに.笑 こっちばっか見て。」
『えぇ、あ、いや!なんでも…』
視線を逸らすと、ゆっくり近づいてきた。
👑「何しに来たの?」
『えっと、休憩しに!』
👑「ふーん。」
『先輩、ここよく来るんですか?』
👑「うん。眺め良いから。」
そう言って、また遠くの景色に目を向けた。
しばらく沈黙が流れる。気まずさと場違いさに襲われ、
つい言った。
『…じゃ、じゃあ私戻りますね。お疲れ様でs…』
👑「なんで?」
食い気味に言葉を被されて、戸惑う。
『…えっ?』
👑「もう少しいてもいいんじゃない?」
気がついたら、至近距離に顔が。
『…!』
👑「…ふふっ。冗談。」
顔を離して、ニヤける先輩。
『…もう…びっくりさせないで下さいっ…//』
恥ずかしくて、勢いで屋上を出た。
『…はぁ…』
その場で座りこむ。
顔が赤くなっている気がして、膝に顔を埋める。
🍓「あの…」
突然声をかけられて前を見ると、
心配そうに眉をひそめた川西先輩が。
『あっ!…ご、ごめんなさい…、邪魔ですよね…』
🍓「あぁいや、そういうんじゃなくて…」
おもむろにカバンの中を探る先輩。
🍓「…これ、いる?」
取り出したのは、イチゴのドーナツ。
『…え、いいんですか?』
🍓「うん。ちょっと買いすぎたから、。」
『ありがとうございます…!
先輩って、イチゴ好きなんですか?』
🍓「…ん、まぁ.笑」
『なんか意外です!』
🍓「そう?笑」
『はい、なんか、ギャップ萌えというか』
🍓「…!」
『あっ、、すみません…生意気なこと…!!汗』
🍓「えぁ、、ううん、。ありがと…//」
そう言うと、走って戻ってしまった。
🦊「…あれ、それ拓実のやないのー?」
棒立ちしていると、川尻先輩がこっちへ来た。
『…あぁ、貰ったんです!』
🦊「え?拓実に?」
『はいっ』
🦊「はぁ~っ…なるほどね~っ」
『…?』
🦊「ううん.笑 てかさ、髪崩れとる
よ?なんかあった?」
『えっいやなんも…』
🦊「せっかく綺麗な髪やのに。」
そっと指先が前髪に触れる。
『あ…(照』
急に距離が近くなって、目のやり場に困る。
🦊「はい、これで良か?笑」
『あ、ありがとございます…』
🦊「ん。じゃまたね。」
『…』
返す返事もなく、唖然と後ろ姿を目で追うだけだった。
continue…
コメント
6件
みんな可愛すぎるんだけどー?((
川尻パイセンそれはずるいですとても (